ブライアン・ウィルソンのドキュメンタリーが8月公開 天才の光と影に肉薄
2022年5月27日 15:00
アメリカのロックバンド「ビーチ・ボーイズ」の創設メンバー、ブライアン・ウィルソンに密着した初めてのドキュメンタリー「Brian Wilson: Long Promised Road」が、「ブライアン・ウィルソン 約束の旅路」の邦題で8月に公開される。
「サーフィン・U.S.A.」「グッド・バイブレーション」「神のみぞ知る」、そして名盤「ペット・サウンズ」「スマイル」。その歌唱と旋律の美しさで知られる、ブライアン・ウィルソン。本作ではその輝かしい栄光の日々、そして天才が抱えていた、哀しくも壮絶な真実が、自身の言葉によって紡がれる。
ホームビデオやレコーディング風景などの貴重なアーカイブ映像とともに、3年間で70時間以上にわたるインタビューが行われた。たどり着けない領域を目指すがためプレッシャーに苛まれ陥った薬物中毒、自由と金銭を奪われ続けた精神科医との関係、兄弟との確執と愛情、そして音楽と家族の愛によって復活するまでをウィルソンが語る。
また本編では、元ローリング・ストーン誌のベテラン編集者のジェイソン・ファインとともに、幼少期に過ごした家や「サーフィン・サファリ」のジャケット写真が撮影されたパラダイス・コーブなど、ゆかりの西海岸の街をめぐっていく。さらには、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョンなど音楽界の著名人がビーチ・ボーイズへの愛を語り、この映画のためにジム・ジェームズと共作した新曲「Right Where I Belong」や、ジミー・ロジャーズ「Honeycomb」、ブライアン自身による「ロング・プロミスト・ロード」をはじめとする名曲をカバーする様子が映し出される。
「ブライアン・ウィルソン 約束の旅路」は、8月にTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国ロードショー。