気鋭の仏女性監督にフォーカス「マティ・ディオップ特集 越境する夢」4月23日開催
2022年4月13日 12:00

初長編作品「アトランティック」が、2019年カンヌ国際映画祭コンペティション部門グランプリを受賞した気鋭の女性監督、マティ・ディオップにフォーカスする企画「マティ・ディオップ特集 越境する夢」が、シアター・イメージフォーラムとアンスティチュ・フランセ日本との共催により、4月23日からスタートする。
本特集は国立映画アーカイブでの特集上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」の一環として行われるもので、フランスとセネガルにルーツを持ち、これまでに発表した作品はいずれも各国映画祭で絶賛され、女優としても幅広く活躍するディオップの魅力に迫る2週間限定の企画。「アトランティックス」は、日本初の劇場公開となる。さらに貴重な初期短編作品や女優デビュー作「35杯のラムショット」、マティ・ディオップの伯父ジブリル・ジォップ・マンベティによるセネガル映画史の傑作「トゥキ・ブキ/ハイエナの旅」など、彼女のルーツにまつわるラインナップを一挙上映する。
1982年パリ生まれ。父はセネガルのジャズ・ミュージシャンのワシス・ディオプ、叔父はセネガル映画の巨匠ジブリル・ジオップ・マンベティであり、ヨーロッパとアフリカ二つの大陸にルーツを持つ。初長編作品「アトランティックス」(19)は、現代セネガル社会における階級格差や移民問題を真摯に見つめながら、幻想的なビジュアルイメージや虚実の境を往還する詩的な語り口が評価され、2019年カンヌ国際映画祭コンペティション部門グランプリを受賞した。
同じく本特集で上映される短編「ビッグ・イン・ヴェトナム」(12)と「千の太陽」(13)はそれぞれロッテルダム国際映画祭短編部門、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞している。監督のみならず脚本執筆も手がけるほか、女優としても高い評価を得ており、「35杯のラムショット」 (クレール・ドゥニ/2009年)での主演で鮮烈なデビューを果たした。直近ではジュリエット・ビノシュ主演、クレール・ドゥニ監督の最新作「Avec amour et acharnement(原題)」(22)にも出演している。
渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、4月23~5月6日、連日午後9時~。スケジュールは劇場HPで告知する。23日「アトランティックス」上映後、月永理絵氏(ライター/編集者)、坂本安美氏(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任)によるトークショーが予定されている。
一般:1500円、学生・シニア・会員:1200円(リピーター割引有り:窓口にてチケット提示で当日一般料金より300円引き)
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