ブリランテ・メンドーサ監督の最新作「義足のボクサー GENSAN PUNCH」劇場公開が決定!
2022年4月6日 10:00
フィリピンの名匠ブリランテ・メンドーサの新作「GENSAN PUNCH(原題)」の邦題が、「義足のボクサー GENSAN PUNCH」に決まり沖縄で5月27日、TOHOシネマズ日比谷で6月3日から先行公開を経て、6月10日から全国公開されることがわかった。
メンドーサ監督は「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」で第62回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、「ローサは密告された」といった作品で、不条理な社会でもがきながら懸命に生きる人々を撮り続けてきた。最新作「義足のボクサー GENSAN PUNCH」は、2021年の東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式出品され、同年の釜山国際映画祭アジア映画の窓部門で「キム・ジソク賞」を受賞。義足のために日本でのプロボクシングライセンスが取得できず、フィリピンに渡りプロボクサーを目指した実話を基に、夢をあきらめない若者を描き出す。
沖縄で母親と2人で暮らす津山尚生は、プロボクサーを目指している。ひとつだけ人と違うのは、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーであること。日本ではプロライセンスが取得できない。夢をあきらめきれない尚生はプロになるべくフィリピンへ渡ることを決意する。そこではプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の尚生も毎試合前にメディカルチェックを受ければ同じ条件で挑戦できるのだ。トレーナーのルディとともに、異なる価値観と習慣の中で、日本では道を閉ざされた義足のボクサーが、フィリピンで夢への第一歩を踏み出す。
主演は、沖縄出身で国際的俳優として活躍する尚玄。本作ではプロデューサーのひとりに名を連ね、ストイックなボクサー体型を見事に作り上げている。そのほか、息子を見守る母を南果歩、コーチのルディをベテラン俳優ロニー・ラザロ、尚生を見守るメリッサをビューティー・ゴンザレスが演じている。