三浦透子、アカデミー賞トロフィーは「そんなに重くない」 西島秀俊はアンソニー・ホプキンスと写真撮影の裏話披露
2022年4月5日 20:15
第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の凱旋舞台挨拶イベントが4月5日、都内で行われ、主演の西島秀俊をはじめ、三浦透子、岡田将生、霧島れいか、濱口竜介監督が出席。それぞれ受賞の喜び、そして授賞式の舞台裏を語った。
本作は、村上春樹の短編小説集に収録された作品を映画化。妻を失った舞台俳優で演出家の主人公・家福悠介(西島)が、喪失感と打ち明けられることのなかった秘密に苛まれるなか、寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦)と過ごす中で、目を背けていたあることに気付かされていく。
授賞式での濱口監督のスピーチでは、「三浦さん、獲りました!」と現地に参加できなかった三浦へメッセージを送ったことも注目された。三浦は「周りの方も感動してくださって、ありがたかったですね」と振り返り、「画面に皆さんが映っているのが誇らしくて。私がテレビに出ているのを家族が見るときこんな感じのかなって見ていました」と笑顔。この日、観客の前でトロフィーを持つことになり、濱口監督、西島らから「重い」と事前に伝えられながら持ちあげた三浦は「重い重いって言われたから、そんなに重くなかったです」と笑っていた。
授賞式では、濱口監督はスティーブン・スピルバーグ監督から「素晴らしい映画だった。賞にふさわしい」という言葉をかけてもらったそうで、「スピルバーグ監督の映画を見てきたので、夢のような体験でしたね」と感慨深げ。
西島は「個人的には、アンソニー・ホプキンスさんに『おめでとう』って言われて握手してもらって、写真を撮ってもらいました。自撮りでこうやって」と嬉しそうに再現。さらに、「(監督賞を受賞した)ジェーン・カンピオン監督が岡田君に『Bad boy』って言っていました。悪い男を素晴らしく演じたって伝えていらっしゃった」と、岡田が「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のカンピオン監督から称えられた裏話を披露した。
岡田と霧島は、「コーダ あいのうた」で助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーと交流したことを明かし、「貴重な時間でした」(岡田)、「写真を撮っていただきました。宝物です」(霧島)と話していた。