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“父”阿部寛&“息子”北村匠海に訪れた旅立ちの朝 「とんび」感涙の本編映像を入手

2022年4月4日 06:00

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旅立ちの日――父は息子の“手紙”に心震える
旅立ちの日――父は息子の“手紙”に心震える
(C)2022「とんび」製作委員会

阿部寛北村匠海が共演し、重松清氏のベストセラー小説を映画化する「とんび」の本編映像を、映画.comが先行入手した。映像のテーマとなっているのは「旅立ちの朝」。大学進学のために上京する息子、別れの瞬間を迎えた父――劇中でも印象的な“感涙のシーン”をとらえている。

原作となった小説「とんび」は、これまで2度にわたりドラマ化されてきた。初の映画版となる本作では、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「」の瀬々敬久監督がメガホンをとる。物語の舞台は、広島・備後市。市川安男/ヤス(阿部)は、愛妻との間に待望の息子・旭/アキラ(北村)を授かる。しかし、妻の事故死により、ようやく手に入れた幸せは無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずに父になった安男は、仲間たちに助けられながら、不器用にも旭を愛し育てていく。

ヤスに不器用ながらも男手一つで懸命に育てられ、大きな愛情を受けたアキラ。時に父とぶつかり合いながらも立派に成長し、やがて東京の大学に合格する。映像は、そんなアキラが東京へと旅立つ日の朝を映し出している。

上京の日の朝、ヤスの幼馴染でアキラのもう一人の父親のような存在でもある照雲(安田顕)が、アキラを車で送るために迎えに来る。だが、ヤスはトイレに籠って出てこない。アキラはドア越しに「親父、行ってくるけぇ。元気で頑張るけぇ、親父も……お父さんも、ほんまに、元気で」と別れの言葉を伝える。しかし、それでもヤスは一向に出てこない。

やがて、アキラが玄関を出ようとした瞬間、突然トイレから出てきたヤス。「…ええか。お前は好きで東京行くんじゃ。つまらん泣き言言うてくるなよ。野垂死んでもええ。お父さんが東京行くときは、お前の骨を拾いに行く時じゃ、そう思うてハラ括ってこい。わしの方から電話することも、もうありゃせんわい!」と強い言葉を浴びせてしまった。

「…いいよ。僕もそのつもりだよ」と飛び出していくアキラ。

家に一人残されたヤス。居間に戻ると、そこには「お父さんへ」と書かれた一通の手紙。そこにはこんな言葉が書き連ねてあった。

「お父さんへ。行ってきます。一人暮らしは不便でしょうが、風邪など引かないように頑張ってください。タンスに衣替えの服を入れ替えておきました。冬物は押し入れの中です。風呂の空焚きに気をつけてほしいので、ブザーもつけておきました。水が満杯になったらブザーが鳴るのでびっくりしないでください――」

「お酒を飲んだ後は風呂に入らないでほしい」「野菜ジュースを買っておいた」と一人で暮らすことになった父を案ずる言葉の数々。

「お父さん、東京に行かせてくれて、心から感謝しています」

画像2(C)2022「とんび」製作委員会

アキラはヤスが気づかない内に、立派な大人になっていたのだ。手紙を読み、慌てて外に飛び出すと、対岸の橋にアキラを乗せた車が走っている。車を追いかけるヤスに気づいた照雲が「止めようか」と聞くが、アキラは「ううん…行ってください」と伝える。ヤスは、どんどんと距離が離れていく車に向かって「アキラ! 頑張って来いよ!」と心の底からの想いを叫んでいる。

4月は、新生活がスタートするタイミングだ。新たな日々へと踏み出す際には、出会いと別れが訪れる。同映像を通じて、それぞれの「旅立ちの瞬間」を思い返してほしい。そして、アキラと同じように、これまでの人生を支えてくれた人々に、改めて“言葉”を贈ってみてはいかがだろうか。

とんび」は、4月8日に全国公開。

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