二宮和也主演「ラーゲリより愛を込めて」映像&ビジュアル初披露 実在の捕虜役を魂を込めて熱演!
2022年3月28日 16:00
「嵐」の二宮和也が主演し、「64 ロクヨン」2部作や「糸」で知られる瀬々敬久監督と初タッグを組んだ「ラーゲリより愛を込めて」の映像(https://youtu.be/GmoWe7hT5NQ)とティザービジュアルが初披露された。二宮はシベリアで捕虜となった実在の山本幡男氏を演じた。
原作は、第11回講談社ノンフィクション賞、第21回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した辺見じゅん氏の『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春文庫刊)。第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され、捕虜となった。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望するなか、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物、それが山本氏だ。劣悪な環境下で栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人捕虜同士の諍いも絶えないなか、山本氏は生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身もラーゲリに身を置き、わずかな食糧で過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの捕虜たちの心に希望の火を灯した。
山本役の二宮は、髪を短く刈り、無精髭を生やし、山本氏のトレードマークである丸眼鏡をかけて撮影に臨んだ。十分な食事を与えられず、痩せ細った捕虜役を演じるため、瀬々監督からの要望に応え、大幅に体重を落としてからクランクインを迎えた。二宮は「山本は、自分の想いに蓋をしてしまった仲間に対し心の底にあるはずの願いに、気づかせてあげられる人」と語る。
映像では、猛烈な吹雪が舞う厳冬のシベリアで過酷な労働に耐えながらも、仲間に微笑みかけ、「生きるのをやめないでください」「帰国(ダモイ)の日は、来ます」と力強くうなずく山本の姿が映し出される。わずか30秒ながら、人々に希望を与え続けていた山本の優しさと強さを感じる映像となっている。
ティザービジュアルには、列車の中から雪の舞うシベリアの空を眺める山本のカットが使われ、捕虜の身で何処へ連行されるかもわからない絶望的な状況でも、帰国(ダモイ)を信じ、遠く離れた日本にいる家族に思いを馳せる姿が切り取られている。
「ラーゲリより愛を込めて」は、今冬に東宝系にて全国公開。