この出会いは運命――ポール・トーマス・アンダーソン新作「リコリス・ピザ」特報完成
2022年3月25日 08:00

ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「リコリス・ピザ」の特報(30秒)が、このほどお披露目された。
本作は、第94回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にノミネート。オリジナル脚本の完成度の高さ、細かな脇役に至るまで行き届いた演出が高く評価されている。舞台は1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーの写真技師アシスタントのアラナと高校生ゲイリーの恋模様を描き出す。
主演は三人姉妹バンドハイムのメンバーであるアラナ・ハイムと、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめに。ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディが共演している。

特報は、アラナとゲイリーの出会いからスタート。年上の女性アラナに一目惚れした高校生のゲイリーが「運命の出会いだ」と告白するも、アラナは「やめてよ」とすげなく受け流す。しかし、少しずつ2人の距離が近づき、共に走り、笑い、反発しあっていく。「思い通りにならない」とゲイリーを睨みつけるときもあれば、妖艶な流し目で彼を見つめるアラナの姿も活写。指が少しだけ触れあいそうになるシルエット、「君を忘れるわけない。君も僕を忘れない」と自分の恋心を伝えるゲイリーの言葉が心に響く内容だ。
「リコリス・ピザ」は、7月1日からTOHOシネマズシャンテほか全国公開。
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