横浜流星、水墨画に挑む! 小泉徳宏監督最新作「線は、僕を描く」に主演
2022年3月23日 04:00
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俳優の横浜流星が、小泉徳宏監督の最新作「線は、僕を描く」に主演し水墨画に挑戦していることが明らかになった。横浜は今作の役作りのため、撮影前には水墨画家・小林東雲氏のもとで1年以上の時間をかけて水墨画を学んだそうで、「その日、その時の感情によって、描く線が変わる水墨画の無限の可能性に驚かされた」と語っており、本編中でも見事な筆さばきを披露している。
砥上裕將氏の「線は、僕を描く」(講談社文庫刊)は、2020年に「本屋大賞」3位、19年にTBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した青春芸術小説。横浜が演じる大学生の青山霜介は、家族を不慮の事故で失った喪失感を抱えながら生きてきたが、ある日、絵画展設営のアルバイト中に、「水墨画」に出合う。白と黒のみで表現された画のはずなのに、色鮮やかな世界が広がることに目を奪われた霜介に「弟子になって、水墨画をやってみない?」と声をかけたのは、水墨画の巨匠・篠田湖山。初めての世界に戸惑いながらも、湖山の孫や弟子たちと共に、その世界に魅了されていく……。
小泉監督と北島直明プロデューサーを軸にした「ちはやふる」チームが再結集し、“白”と“黒”のみで描かれる水墨画を、色鮮やかな世界として映画化する。撮影を既に終えた小泉監督は、「世界は変わっていく、自分も変わっていく。そんな中でも決して変わらない想いを、水墨画の研ぎ澄まされた表現とともに映画にしたいと思った」と胸中を明かしている。“座長”に対しても、「美しさと儚さを合わせ持つ横浜流星という稀有な俳優がいればこそ、この難しい題材を体現できた」と全幅の信頼を寄せている。
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名実ともに若手トップの俳優に成長した横浜が、主人公の霜介に息吹を注ぎ込む。原作を読み、横浜自身もまた水墨画の魅力に引き込まれたそうで、「喪失を抱えた霜介が水墨画と出合い、温かい人々と出会い、自分の止まっていた時間を動かし、再生していく様を繊細に演じられればと思いました」と振り返っている。
原作者の砥上氏は、「一本の線を引くこと。ただそれだけを追求する原作小説は、水墨画家である私の『日本水墨画に対する願い』でした。それが映像化されることは『日本水墨画の夢』です」と喜んでおり、完成を心待ちにしている。
「線は、僕を描く」は、10月21日に全国で公開。
主演の横浜、小泉監督、北島プロデューサー、原作・砥上氏のコメント全文は以下の通り。
原作を読んで、まず僕自身も霜介と共に水墨画の魅力に引きこまれ、喪失を抱えた霜介が水墨画と出合い、温かい人々と出会い、自分の止まっていた時間を動かし、再生していく様を繊細に演じられればと思いました。
霜介は、暗い過去を背負う中で、水墨画と温かい人と出会う青年です。水墨画に対する真っ直ぐな想いや大切な人たちの言葉をしっかり受け止める事が大事だと思い、霜介として生きました。
水墨画は、真っ白な紙に一本の筆と墨だけで描かれる絵です。
その日、その時の感情によって、描く線が変わってくるので、繊細で、毎回不思議だな、奥深いなと感じながら、その無限の可能性に驚かされていました。
この作品をきっかけに水墨画の魅力がたくさんの人に伝わればいいなと思っています。
前作の映画『ちはやふる』を作り終えて、急激に変わっていく世の中を目の当たりにしながらいまの自分には何ができるのか、何を描くべきなのかをずっと考えてきました。
悩み抜いた末に辿り着いたのが一本の『線』についての物語。
世界は変わっていく、自分も変わっていく。
そんな中でも決して変わらない想いを、水墨画の研ぎ澄まされた表現とともに映画にしたいと思ったのです。
美しさと儚さを合わせ持つ横浜流星という稀有な俳優がいればこそ、この難しい題材を体現できました。
僕らの新しい挑戦にぜひご期待ください。
『僕は、線を描く』ではなく、『線は、僕を描く』。
原作小説を読み、そのタイトルの意味を理解した時、グっときて、涙が出た。
すぐに、小泉監督に企画を持って行った。「監督にしか描けない世界だ」と。
このタイトルに込められた砥上先生の想いに応える為には、“僕”が重要。とても重要。
憂いがあって、繊細で、生きる事に真摯で、生命力に溢れていて、そして、筆を持つ姿が美しくなければならない…。
ふと、2015年に一緒に仕事をした役者を思い出した。それが横浜流星さん。
『線は、僕を描く』の意味を横浜さんが見事に体現。また、グッときて、涙が出た。
一本の線を引くこと。ただそれだけを追求する原作小説は、水墨画家である私の『日本水墨画に対する願い』でした。それが映像化されることは『日本水墨画の夢』です。
企画が動き始めてから、小泉徳宏監督は貪欲に水墨画について勉強され、お会いした時には幾つもの質問を受けました。その問いの鋭さはそのまま脚本に反映されていて、私自身が生み出した絵としての『線』や物語との結びつきを強く感じました。
主演の横浜流星さんとは、一緒に水墨画の初歩である春蘭を描きました。静けさの中、心を研ぎ澄まし謙虚に深く学ぼうとする横浜さんが、主人公・青山霜介の姿とはっきり重なりました。
お二人とお話をしながら、この映画に大きな夢を抱きました。公開を心より楽しみにしております。
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