【第45回日本アカデミー賞】「ドライブ・マイ・カー」が最優秀作品賞! 濱口竜介監督&西島秀俊、受賞の喜びを語る
2022年3月11日 22:55
第45回日本アカデミー賞の授賞式が3月11日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」が最優秀作品賞に輝いた。
村上春樹氏の短編小説集「女のいない男たち」に収録された小説を、濱口監督が映画化。舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさき(三浦透子)と過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。
ステージにあがったのは、濱口監督と西島秀俊。プロデューサーの山本晃久氏は、米アカデミー賞関連の行事に出席しているため、現在は渡米中。濱口監督が、代理でブロンズを受け取ることになった。
濱口監督「代理で受け取らせていただきましたが、『ドライブ・マイ・カー』に関わったキャストやスタッフの皆さん、そして、その方たちを支えて下さった皆様のおかげで、獲れた賞だと思います。本当にありがとうございます」
一方、西島は「こうやって作品を評価していただいて、世界の色々な方に見て頂けている。世界の大きな波みたいなものなのかなと思っています」と胸中を吐露する。
西島「とにかく平和が訪れるように、人々が心の絆を取り戻せるように、心から祈っております。“希望の光”になる。そのために必要なものは何か。耳を傾ける――(その重要性を)この作品は伝えているのかなと思っています。今日は3月11日です。被害に遭われた方々に哀悼の意を表し、いまだに苦労されている方々、そして世界で大変な思いをされている方に心を寄せながら、今後も自分のできる事を精一杯やっていきたいと思っています」
なお、優秀作品賞は「キネマの神様」「孤狼の血 LEVEL2」「すばらしき世界」「護られなかった者たちへ」が受賞している。
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