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のん、コロナ禍での葛藤明かす「自分自身が否定された気分だった」 初の劇場長編メガホン「Ribbon」封切り

2022年2月25日 18:50

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「Ribbon」の初日舞台挨拶に登壇
「Ribbon」の初日舞台挨拶に登壇

のんが2月25日、東京・テアトル新宿で行われた主演作「Ribbon」の初日舞台挨拶に登壇した。主演に加えて、劇場公開の長編映画で初メガホンをとり、脚本も務めた青春ドラマ。コロナ禍における“表現者”としての葛藤が色濃く反映された内容で「自粛期間中は、自分自身が否定された気分だった」と胸の内を明かした。

YouTubeで配信された映画「おちをつけなんせ」で監督デビューしているが、劇場公開の長編映画は初メガホンとなり、「やっとこの日が来たかと感動に打ち震えています。うれしくてうれしくて興奮しています」と感無量の面持ち。上映後には客席から大きな拍手が起こり「聞こえていました。どんな反応なのか、ちょっと緊張していたんですけど、この作品を見ていただいたんだと実感できた」と笑顔を見せた。個性あふれるアシンメトリーのパンツルックも、ファンの目を奪った。

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コロナ禍の2020年を舞台に、卒業制作展が中止になってしまった美大生のいつか(のん)が葛藤や周囲との衝突を乗り越えて、自分の未来を切り開こうと立ち上がる姿が描かれる。自身も主催する音楽フェスが中止になるなど、コロナ禍に翻ろうされ「おうちにいる時間に、『こうしちゃいられない』と脚本を書き始めた」と回想。自身が描いた絵画も多数登場しており、「撮影の数カ月前からアトリエにこもって描いていました。特に自画像は、自分でもすごく好きな絵になりました」と話していた。

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シン・ゴジラ」の監督・特技監督の樋口真嗣と准監督・特技統括の尾上克郎が特撮チームとして参加し、主人公の感情の流れをカラフルなリボンで表現した。のんは「リボンは負の感情として、主人公にまとわりつくもの」と説明し、「最初はCGで、という話もあったが、ゆったり怠惰で不気味に見えるリボンを実写で映像化できたら、面白いんじゃないかと。撮影の現場は驚きの連続で、ワクワクしました」と振り返った。

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本作を撮り終え「不要不急の論争が過熱しましたが、仕事抜きにしても、エンターテインメントや芸術が本当に好きなんだと改めて思い知らされました」といい、「だからこそ、この作品を作れた、残せたことが、これから自分が活動していくなかで、すごく支えになりました。映画のおかげで、皆さんともつながれた。モヤモヤ、悔しさ、我慢の気持ちをリボンが代わりに吐き出してくれると思うでの、すっきりした気持ちになってもらえれば」と熱っぽくアピールしていた。

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