大沢たかおと檀れいの妖艶な駆け引き 「ナイトメア・アリー」日本オリジナルナレーション予告
2022年2月24日 08:00

第94回アカデミー賞の作品賞を含む4部門にノミネートされた「ナイトメア・アリー」の日本オリジナルナレーション予告編(https://youtu.be/0gpk5LZ8080)が披露された。大沢たかおが読心術を身につけた男スタン(ブラッドリー・クーパー)、檀れいが精神科医リリス(ケイト・ブランシェット)の心情を表現。妖艶な男女の駆け引きがおさめられている。
同作は、第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督作。1946年に出版された米作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムのノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」が原作のサスペンススリラーだ。なお「ナイトメア・アリー 悪夢小路」は47年にエドマンド・グールディング監督、タイロン・パワー主演で、「悪魔の往く町」のタイトルで映画化されている。新たな映画版では、クーパーとブランシェットに加え、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラ、デビッド・ストラザーン、リチャード・ジェンキンス、ロン・パールマンが共演する。
物語の主人公は、とあるカーニバルの一座で読心術を身につけ、愛する女芸人モリーとともに華やかなトップ興行師への道を駆け上がるスタン。しかし、不敵な笑みを見せる精神科医のリリスと手を組んだことをきっかけに、越えてはいけない一線を越え、光に照らされるショービジネスの世界から、後戻りの出来ない闇の領域へと飲みこまれていく。
日本オリジナルナレーション予告編では、カーニバルの一座にやってきたスタンの姿に、「ここで身につけた人の心を読む技で、俺は運命を変えてみせる」という大沢のナレーションが重なる。さらには、スタンと出会ったリリスの心情を代弁するかのように、「底知れぬ野望を持つ、あなたの心の奥を知りたい」「見せてみなさい、あなたが私と組むにふさわしい男か」という檀の言葉が挿入され、終盤では「騙し、愛し、欺き、裏切り、支配する――」というふたりのナレーションが、映像の緊張感を高めている。
ナレーション収録に挑むにあたり、本編を鑑賞した大沢と檀。かねてデル・トロ監督作品が好きだったという大沢は、「人間皆に共通する“逃れたくても逃れられないもの”を、デフォルメした映画の世界でギレルモ・デル・トロ監督が見事に表現されていると感じました」といい、「あれだけ美しく説得力のある画が撮れていると、見ていてその世界に引きずり込まれます」と、物語に魅了されたと明かす。檀も「作品自体が十分に練られ精巧に作られていると感じましたし、美術や衣装も素晴らしかったです。劇場でぜひ見たい作品」と太鼓判を押す。
ナレーションについて、大沢は「僕は芝居が本業ですから、マイクに向かうより身体でしゃべる方が慣れているので、ナレーションは難しかったです」と苦労をにじませながらも、「でもこの機会に、声でだけですが、他の映画にも参加でき、ブラッドリー・クーパーのやっていたことが追体験できる感じがして面白かったです」と述懐。檀は「大沢(たかお)さんがスタン側で出演されると聞いて、スタンが野望の深みにどんどんはまっていく様を大沢さんとの掛け合いでうまく表現できればいいなと思いながらナレーションさせていただきました」と、コメントを寄せた。
「ナイトメア・アリー」は、3月25日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。大沢と檀のコメント(全文)は、以下の通り。
基本的に僕は芝居が本業ですから、マイクに向かうより身体でしゃべる方が慣れているので、ナレーションは難しかったです。でもこの機会に、声でだけですが、他の映画にも参加でき、ブラッドリー・クーパーのやっていたことが追体験できる感じがして面白かったです。
映画のテーマはすごくはっきりしていて、人間の本質的な部分、因果応報、避けては通れない部分にやはり人は向かうのだなと思いました。人間皆に共通する“逃れたくても逃れられないもの”を、デフォルメした映画の世界でギレルモ・デル・トロ監督が見事に表現されていると感じました。ひとつひとつの画も良くて、あれだけ美しく説得力のある画が撮れていると、見ていてその世界に引きずり込まれます。
出ている俳優さんも皆とても素晴らしいですが、僕は最後のブラッドリー・クーパーの、運命や結末を知った人の表情が大好きでした。きっと彼が台本を読んで、最初からずっと一番考え続けたのは、あのラストシーンだったんじゃないかと思うんです。そこで僕は人間のいろいろなものを感じて、“映画っていいな”って、水野晴郎さんみたいに、すごく感動しました。
大沢(たかお)さんがスタン側で出演されると聞いて、スタンが野望の深みにどんどんはまっていく様を大沢さんとの掛け合いでうまく表現できればいいなと思いながらナレーションさせていただきました。声のお仕事が元々好きだったので、男女の掛け合いというナレーションも新鮮でとても面白かったです。
本編を拝見し、作品自体が十分に練られ精巧に作られていると感じましたし、美術や衣装も素晴らしかったです。主人公スタン自身の名が上がれば上がるほど欲望が増して、深みにはまっていく様には、人間の欲深さや愚かさを感じて、最後まで引き込まれました。リリス役のケイト・ブランシェットも本当に素敵。どの作品でもいつも芯が通っていて、存在感が凄い。今回はスタンよりも一枚も二枚も上回るしたたかさで圧倒されました。
劇場でぜひ見たい作品です。劇場で見ると雰囲気も違って、音もスクリーンも大きくて、世界観により包まれるので、ドキドキハラハラが募るなか鑑賞が出来ると思います。映画は劇場で見るために作り手側も作っていると思いますし、劇場で見るのが一番楽しいと思います。

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