「ウエスト・サイド・ストーリー」スピルバーグ監督が一瞬のシーンに込めた、色彩へのこだわり
2022年2月16日 13:00

スティーブン・スピルバーグ監督が、「ロミオとジュリオット」をモチーフにしたミュージカルを映画化した「ウエスト・サイド・ストーリー」(公開中)。本作で重要な場面となる、主人公のトニーとマリアが出会うダンスホールでのシーンについて、スピルバーグ監督のあるこだわりが明らかになった。

本作で描かれるのは、1950年代のニューヨーク、ウエスト・サイドを舞台に、異なる人種間で対立する立場にある2人の若者の間に生まれた“禁断の愛”の物語。すべてが始まる重要な場面となるのが、トニー(アンセル・エルゴート)とマリア(レイチェル・ゼグラー)がダンスパーティーで出会い、一目で恋に落ちるシーンだ。
スピルバーグ監督は「私たちが衣装を視覚的に扱った唯一の場面なんだ。ブルーとグリーンの“ジェッツ”と、レッドとオレンジの“シャークス”を容易に判別できるようにしたかった。2つのグループが分かれると、ダンスフロアには、はっきりした裂け目が生まれるんだ」と、グループを異なるカラーで分けることにより、対立し合う構造が一目でわかるようにしたという。

また、マリアのドレスについて、衣装デザイナーのポール・タゼウェルは「トニーが初めてマリアを目にするシーンの衣装について、スピルバーグは白いドレスを求めたんだ」とスピルバーグ監督の強いこだわりが反映されていることを明かす。実際に、2つのカラーを纏ったグループが踊る中、白いドレスを着たマリアと目が合うトニーの2人に自然と注目が集まるシーンとなり、“禁断の愛”の始まりを予感させる。

こうした視覚にも訴えかける仕掛けについて、トニーを演じたアンセル・エルゴートが「周りで踊っていたダンサーや衣装、すべてのことが物語を語り、その愛を感じることができるんだよ」と話すように、スピルバーグ監督が緻密に計算したすべての相乗効果によって、2人の愛を色濃く感じられるシーンとなっている。

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