「ゲーム・オブ・スローンズ」でブレイク　ピーター・ディングレイジ流“シラノ”に迫る特別映像

2022年2月16日 12:00

「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライト監督が、名作舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」をミュージカル映画化した「シラノ」の特別映像が披露された。ピーター・ディンクレイジが演じた主人公シラノの魅力に注目している。

物語の舞台は17世紀フランス。剣の腕前だけでなく、優れた詩を書く才能を持つ騎士シラノは、仲間たちからも絶大なる信頼を置かれていたが、自身の外見に自信が持てず、思いを寄せるロクサーヌに、心に秘めた気持ちを告げることができないでいた。そんな胸の内を知らないロクサーヌは、シラノと同じ隊に配属された青年クリスチャンに惹かれ、シラノに恋の仲立ちをお願いする。複雑な気持ちを抱えながらも、愛する人の願いを叶えようとするシラノは、愛情を言葉で表現する才能がないクリスチャンに代わって、自身の思いを文字に込めて、ロクサーヌへのラブレターを書くことに。

舞台とはベースのストーリーは同様だが、主人公シラノのコンプレックスを大きな鼻から外見に変更した。新しい設定のシラノを演じるディンクレイジは、HBOの人気ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオン役で知られ、エミー賞などに輝き、本作でも数多くの賞レースで主演男優賞の受賞やノミネートしている。

特別映像では、シラノが小柄な体格ながら勇敢に立ち向い多才である一方、彼の唯一の弱点である“愛される自信がない”ことが打ち明けられている。ミュージカル版に引き続きディンクレイジと共演したロクサーヌ演じるヘイリー・ベネットは「驚くほど繊細で、彼にしかできないシラノを演じている。ピーター史上最高の演技よ」と称えている。