「キングダム2」羌かい役は清野菜名! 信の初陣・蛇甘平原の戦いを描く
2022年2月1日 04:00
2019年の興行収入ランキングで、実写邦画第1位の大ヒットを記録した「キングダム」の続編「キングダム2 遥かなる大地へ」で、清野菜名が人気キャラクター・羌かい(きょうかい)を演じることが決定し、その姿をおさめたPV(https://youtu.be/3nF5Z__TfOY)と新ビジュアルも披露された。あわせて、山崎賢人扮する主人公・信の初陣であり、大将軍への第一歩でもある「蛇甘平原(だかんへいげん)の戦い」が描かれることも明らかとなった。
既刊63巻の累計発行部数が8400万部(21年12月時点)を突破した、原泰久氏の人気漫画「キングダム」(集英社刊)。紀元前、中国春秋戦国時代に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)を壮大なスケールで描く。同作を山崎主演で実写映画化した「キングダム」(19)は、興行収入57億3000万円の大ヒットを記録。続編では、引き続き佐藤信介監督がメガホンをとるほか、山崎をはじめ、えい政役の吉沢亮、河了貂(かりょうてん)役の橋本環奈、王騎役の大沢たかおら豪華キャスト陣が続投する。
2022年1月1日に続編タイトルとともにティザー映像が披露されると、一瞬登場した羌かいの姿に、ファンの間ではキャスティングへの期待が高まっていた。羌かいは、“哀しみの一族”とも呼ばれる、1000年を超える歴史を持つ伝説の暗殺一族“蚩尤”(しゆう)のひとり。特殊な呼吸法を操る“巫舞”(みぶ)で、その身に神を堕として戦う。松橋真三プロデューサーは、羌かい役のキャストに求めたことは「ルックスだけでなく、今まで見たこともないアクションに挑むために持っていなければならない身体能力の高さと素養。さらに羌かいというキャラクターが持つ哀しみを表現できる高い演技力」だったといい、「全てをはねのけてファンを納得させられるのは、清野さんしかいないと思った」と熱い思いを明かす。
清野は、「普段あまりプレッシャーを感じないタイプだと思っていましたが、今回はプレッシャーを感じています。前作『キングダム』を見たとき出演者みなさんが本当に素晴らしく、とても興奮しました。続編に参加させていただけることが本当に光栄です。とにかく一生懸命みなさんについて行って、カッコいい羌かいを演じられればいいなと思います。期待を裏切らないようにがんばりたい」と語る。
“巫舞”と呼ばれる羌かい特有の舞うような剣術を身につけるため、3カ月に及ぶトレーニングを重ね、身も心も彼女にシンクロさせ、“人間離れした動き”を表現した清野。「ずっと正解のないまま一生懸命もがいている感じでしたが、家にいる時、テレビを見ていてもドライヤーをしていても四六時中羌かいの事を考えて生活してきたので、徐々にその動きが染みついていった気がします。これまでのアクションではやったことない動きばっかりで、経験したことがない筋肉痛になり、これは“羌かい痛”だねって(笑)」と振り返る。
アクション監督を務めた下村勇二は、しながやかで神秘的な動きを見せた清野に、「アクションセンスが本当に素晴らしく、ポテンシャルの高さを感じました」「普通の俳優では到達できないレベルまで動けるようになり、清野さん以外は誰も演じることが出来ない実写オリジナルの羌かいが誕生しました」と太鼓判を押す。佐藤監督も「羌かいの、闇に包み隠された哀しみ、厳しさ、強さ、そうしたものの奥にたぎる情熱を、静かに、時に目にもとまらぬスピードを伴って表現された。思い描いていた羌かいが、目の前に居ました」と絶賛。前作に続き黒岩勉と脚本を担当した原氏も、「卓越した身体能力の持ち主の清野さんのアクションは、まさに羌かいそのものでした。ドラマ部分でも、後半は羌かいが出てくるだけで涙が溢れました」とコメントを寄せた。
新ビジュアルには、どこか哀愁を秘めた、しかし力強い視線を送る羌かいの横顔を活写。PVには、彼女がしなやかな動きで敵をなぎ倒すシーンがスタイリッシュに切り取られている。
物語の舞台は中華・西方の国、秦。戦災孤児として育った信は、弟のクーデターで玉座を追われた若き王・えい政と出会う。やがて信は死別した幼なじみの漂と瓜二つの国王に力を貸し、河了貂や山の王・楊端和(ようたんわ/長澤まさみ)と王宮内部に侵入。立ちはだかる強敵を打ち破り内乱を鎮圧、玉座を奪還することに成功した。
続編で描かれるのは、前作の戦いから半年後。隣国・魏が国境を越え侵攻を開始したという知らせが入り、秦はえい政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原に軍を起こす。歩兵として戦に向かう信は、同郷の尾兄弟(尾平と尾到)、頼りない伍長・澤圭、子どものような風ぼうに哀しい目をした羌かいと、最弱の伍(五人組)を組むことに。魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される戦の天才・呉慶(ごけい)将軍。かたや秦の総大将は、戦と酒に溺れる猪突猛進の豪将・ひょう公将軍。信たちが戦場に着く頃には、戦に有利とされる丘を魏に占拠され、半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど、戦況は最悪だった。そして、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀ともいえる突撃命令を下す。
「キングダム2 遥かなる大地へ」は、今夏公開。清野、原氏、松橋プロデューサー、佐藤監督、下村のコメント(全文)は、以下の通り。
「キングダム2 遥かなる大地へ」羌かい役で出演します。生きる目的は復讐。仇を取るため緑穂(りょくすい)と共に何カ月も剣捌きの練習をしました。目標は羌かいの舞の様な独特なリズムで敵をなぎ倒していく「人間離れした動き」。それを常に意識しながらアクション部の皆さんと身体の細部まで一から作り上げていきました。撮影では、生きるか死ぬかの緊迫した激しいシーンも多く、生き延びる為、一生懸命戦いました。思い出すだけで目の奥が熱く戦闘モードになりそうです。格好良い羌かいを目指して挑みましたので楽しみにして頂けると嬉しいです!
「キングダム2」にて、ようやく羌かいの登場です。原作では特殊な剣技で漫画的強さを披露する羌かい。演じられるのは本当に大変だと思いましたが、卓越した身体能力の持ち主の清野さんのアクションは、まさに羌かいそのものでした。ドラマ部分でも、後半は羌かいが出てくるだけで涙が溢れました。早く皆さんにもスクリーンで見ていただきたいです。
羌かいに相応しいのはそのルックスだけでなく、今まで見たこともないアクションに挑むために持っていなければならない身体能力の高さと素養が必要です。さらに、キャラクターの持つ哀しみを表現できる高い演技力も求められます。大人気キャラクターですのでプレッシャーも相当と思われましたが、全てをはねのけてファンを納得させられるのは、清野さんしかいないと思いました。
清野さんには、無表情の中からも、秘められた物語が感じられました。静かな微笑みの中から、哀しみが感じられました。暗殺者、羌かいの闇に包み隠された哀しみ、厳しさ、強さ、そうしたものの奥にたぎる情熱を、静かに、時に目にもとまらぬスピードを伴って表現された。それでいてどこか、そこはかとない愛らしさがあって、信がそう願ったように、いつかまた会いたいと思ってしまう。思い描いていた羌かいが、目の前に居ました。
蚩尤である羌かいが使う暗殺術がただの剣術アクションにならないように、古武術やウエイブなどの身体操作を取り入れ説得力ある動きを目指しました。清野さんはアクションセンスが本当に素晴らしく、ポテンシャルの高さを感じました。アクション練習というよりは修行に近かったですね(笑)。結果、普通の俳優では到達できないレベルまで動けるようになり、清野さん以外は誰も演じることの出来ない実写オリジナルの羌かいが誕生したと思います。
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