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「コーダ あいのうた」レビュー・評価・あらすじ/アカデミー賞作品賞受賞の感動作

2022年1月22日 07:00

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「コーダ あいのうた」
「コーダ あいのうた」
(C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
第94回アカデミー賞(2022年):3部門受賞…作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞(シアン・ヘダー
キャスト:エミリア・ジョーンズ(ルビー・ロッシエ役)、トロイ・コッツァーフランク・ロッシ役)、マーリー・マトリン(ジャッキー・ロッシ役)、ダニエル・デュラントレオ・ロッシ役)、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(マイルズ役)

●レビュー:障がい者を描きながらも従来イメージのアップデートに挑戦した感動作
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昨年4月のサンダンス映画祭で観客賞など4部門を受賞、同映画祭史上最高の26億円でAppleが配給権を獲得した注目作。障がいを持つ家族と暮らす少女の夢と青春を描く、2014年のフランス映画「エール!」のハリウッド・リメイク。タイトルのコーダは「Child of Deaf Adults」(ろうあの親を持つ子供)の意味。

マサチューセッツ州の港町グロウスターで漁師をして暮らすロッシ家。豪快な性格の父フランク(トロイ・コッツァー)、美魔女な母ジャッキー(マーリー・マトリン)、ハンサムな兄レオ(ダニエル・デュラント)はともに聴覚障害者で、唯一の健聴者で音楽好きの娘ルビー(エミリア・ジョーンズ)はいつも家族の耳となって、仕事や身の回りのことを一手にサポートしていた。

彼女はある日、ふとしたキッカケから入った高校のコーラス部で、歌の才能を認められる。努力すれば州都ボストンのバークリー音大への進学も夢ではないと、顧問の教師は興奮を隠せない。しかし、家を離れることは、家族が社会とのコミュニケーション手段を損ねることを意味していた。レッスンを受け開花するルビーと、戸惑う家族たち。そして彼らが選んだ決断とは…。

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元になったフランス映画「エール!」でも共通しているのが障がい者の描かれ方。性に対してあけすけで、無理を承知で主張を押し通し、Fワードも使えばナンパもする、見栄を張って自分を盛ってみせるなど、これまでにはなかった自由で個性的な人物たちが魅力的だ。障がいの有無に関わらず、みんな違って当たり前なのだと今更ながら気付かされた。監督は前作「タルーラ 彼女たちの事情」よりもこなれた演出で、重いテーマに正面から挑んでいる。ちなみに「エール!」は一家が田舎で酪農を営み、父親が村長選挙に立候補したり、弟が姉の親友に手を出したり、セクシャルな課題曲ばかり選ぶ音楽教師が超毒舌だったりと、コメディ色が強くサラリとして上映時間もコンパクトにまとまっている。

日本でも約60年前に、CODAをテーマにした「名もなく貧しく美しく」という名作がある。終戦直後の新橋で靴磨きをしていた、実在のろうあの夫婦を描いた作品で、演じた高峰秀子小林桂樹は、役作りのため街角で靴を磨き、当時は珍しい手話を交えた演出が話題になった。そのなかで彼らに子供が出来て健聴者だと判明したとき、喜びの余り毎日ラッパを鳴らして赤ん坊の反応を見る、というくだりがある。だが本作ではルビーが「聞こえる」と分かった時の母ジャッキーは「分かり合えないと思い悲しくなった」と告白する場面がある。この差は時代か、国の違いか、今回改めて考えさせられた。もし機会があればこちらもぜひ見て頂きたい。

(本田敬)

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