「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」ジャン=ジャック・ベネックス監督死去
2022年1月18日 13:00

「ディーバ」「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」などの作品群で1980年代のフランス映画界を牽引した仏映画監督、ジャン=ジャック・ベネックスさんが1月13日(現地時間)、長年の闘病生活の末に仏パリの自宅で亡くなった。享年75。米バラエティが報じている。
ベネックスさんは、1946年パリ生まれ。クロード・ベリ、ルネ・クレマンといった巨匠の助監督を務めたのち、77年に短編映画「ミッシェル氏の犬」で監督デビュー。81年に発表した長編監督第1作「ディーバ」は、フランスのアカデミー賞と称されるセザール賞で新人作品賞、撮影賞、音楽賞、録音賞の4部門を制したのに加えて、本国フランスを中心に大ヒットを記録。同年代にデビューしたリュック・ベッソン、レオス・カラックスとともに“シネマ・デュ・ルック”と呼ばれるヌーベル・バーグ以来の新たな波をフランス映画界にもたらした。
ジェラール・ドパルデューとナスターシャ・キンスキーを主演に迎えた監督第2作「溝の中の月」は、83年のカンヌ国際映画祭でのプレミア上映時にブーイングの嵐を呼び、酷評されて興行的にも惨敗に終わったが、86年の監督第3作「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」で見事にカムバック。ジャン=ユーグ・アングラードとベアトリス・ダル演じる1組のカップルがたどる衝撃的な愛の行方を鮮烈かつスタイリッシュな映像で描き、本国フランスのみならず世界中に熱狂的ファンを生み出した同作は、米アカデミー賞とゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)で最優秀外国語映画賞にノミネートを果たすなど、批評家からも絶賛された。
そのほかの監督作に、イブ・モンタンの遺作となった「IP5 愛を探す旅人たち」(92)、日本のオタク文化に焦点を当てたドキュメンタリー映画「おたく Otaku」(94)、アングラードを再び主演に迎えた「青い夢の女」(2000)など。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス