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樋口真嗣、時空を超えた完全新作「サンダーバード55 GOGO」の舞台裏に興味津々!

2022年1月5日 13:00

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樋口真嗣とスティーブン・ラリビエーによるオンライン対談が実現!
樋口真嗣とスティーブン・ラリビエーによるオンライン対談が実現!

1960年代にイギリスで制作され、世界中で愛され続けてきた特撮人形劇「サンダーバード」。その生誕50周年を記念し、2015年に「サンダーバード登場」「雪男の恐怖」「大豪邸、襲撃」という新作エピソード3話が、“スーパーマリオネーション”と呼ばれるオリジナルの撮影手法を用いて映像化された。この3話を日本では独自に一本化し、日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」として劇場公開されることが決定。特撮監督の樋口真嗣が構成を担当し、イントロダクション、各話間、カーテンコールが追加され、救助用メカ“サンダーバード”を駆使し活動する国際救助隊が、時空を超えてスクリーンで躍動する。

このたび、樋口真嗣とプロデューサー兼「雪男の恐怖」を監督したスティーブン・ラリビエーによるオンライン対談が実演。世代の違いを超えて、「サンダーバード」への愛、そして特撮の作り手としての熱き思いをぶつけ合った。

画像2hunderbirds and (C) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
――60年代に発売された音声ドラマの脚本をもとに、「サンダーバード」の研究者としても知られるラリビエー監督らが製作した新作「サンダーバード55 GOGO」。樋口さんはご覧になってどんな感想を持ちましたか?
樋口:本当にスーパーマリオネーションが好きじゃないと、これはできないなって圧倒されました。僕らも当時の特撮技術を再現するという点では、「巨神兵東京に現る」でも挑んだことですが、それをもっと極端にやっているというか。好きゆえに、完コピしちゃう。それがすばらしいし、実現できる環境がうらやましいですね。イギリスには、古いものを大事にする文化が根付いているのかもしれませんね。
――一方、ラリビエー監督は樋口さんが構成を担当した日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」をどのように受け取りましたか?
ラリビエー監督:まず、僕らが「THUNDERBIRDS THE ANNIVERSARY EPISODES」を新たに製作する際に大切にしたことをお話します。それは自分たちのエゴは持ち込まず、オリジナルを尊重し作品づくりをするということでした。そして日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」にも同じ感覚、つまり僕らの作品を尊重してくださる姿勢を感じ、とても感動しました。また、冒頭に「THUNDERBIRDS THE ANNIVERSARY EPISODES」誕生の経緯やメイキング映像を盛り込んでくださったのも、とても嬉しかったです。
樋口:そう言ってもらえると嬉しいですね。僕自身も、構成を担当する上で、余計なことはせず、ラリビエー監督たちが作った作品をそのままお見せすることを前提に、お土産じゃないですけど、1本の映画として鑑賞することで味わえるプラスアルファを加えられたらという思いで作業をしました。
画像3hunderbirds and (C) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
――3つの新作エピソードは、それぞれにテイストが異なりますよね。
樋口:そうそう、それがすごく面白い。「サンダーバード登場」は誰もが知っているサンダーバードですね。そしてラリビエー監督の「雪男の恐怖」は僕らファンが大好きなサンダーバード。最後の「大豪邸、襲撃」には、今までにないチャレンジが垣間見えた。新しいスーパーマリオネーションを感じました。
ラリビエー監督:おっしゃる通りです。僕と「サンダーバード登場」を監督したジャスティン・T・リーは80年代生まれで、世代も近い。何より「サンダーバード」の大ファンですから、おのずとオリジナルを尊重し、伝統を重んじるスタイルになりました。一方、「大豪邸、襲撃」を監督してくださったデビッド・エリオットは、オリジナルのテレビシリーズでも監督を務めた、いわばレジェンド。長いキャリアを通して、さまざまな作品を手がけているし、当時を知っているからこそ、伝統に縛られることなく、結果的には一番モダンな作品に仕上げてくれました。面白いですよね。僕ら若手が60年代のテイストにこだわり、(撮影当時)84歳のデビットが一番モダンなんですから。
樋口:うわあ、それは非常に面白いエピソードですね!
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――樋口さんは過去の著名な作品を、現代によみがえらせる企画に数多く参加していますが、どのような意識を大切にしていますか?
樋口:90年代に平成ガメラシリーズを作っているときは、昔とは違った今までにない、何か新しいものを見せなくてはと思っていました。当時はまだ30代で、ちょうどラリビエー監督と同じ世代ですね。でも、段々と年をとり(笑)、自分が本当に好きなものを作ろうという気持ちに変わってきましたね。使う技術は新しいんですけど、見え方は子どもの頃に見て「うわあ、すごいな!」って思った表現をいかに再現するかを目指しています。
――最後に日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」に追加された短編エピソード「ネビュラ75 特別版」について教えてください。
ラリビエー監督:2020年、イギリスで最初のロックダウンが行われたときですね。あまりに突然のことで、呆然としましたが、僕らが暮らすロンドンのフラットには、「THUNDERBIRDS THE ANNIVERSARY EPISODES」の撮影に使った人形や小道具、衣装などがあったので、それを使って撮影を始めたんです。撮影はリビングで(笑)、本棚の裏に宇宙船内のセットを組んだりしたんです。製作に携わったのは、同じフラットに暮らす3人だけ。外出もできませんから、撮影に必要な物資の買い出しもできない。幸い、別のクルーから郵送してもらえるものもありましたが。
樋口:だから、エンディングで「SUPERMARIONATION」という大きなロゴの下に、小さく「SUPERISOLATION」(ISOLATION:隔離の意)と出ているんですね(笑)。

日本語劇場版「サンダーバード55 GOGO」は1月7日から劇場上映、1月8日からオンライン上映される。ペネロープ役の満島ひかりをはじめ、井上和彦大塚芳忠森川智之日野聡櫻井孝宏江口拓也堀内賢雄立木文彦らベテランから人気声優まで豪華な顔ぶれが集結している。

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