佐藤二朗「『ついにこの時が来た!』と思った」 2021年に最も衝撃を受けた出来事を明かす
2021年12月24日 16:00

「岬の兄妹」の片山慎三が監督を務め、佐藤二朗が主演した映画「さがす」の完成披露試写会が12月23日、都内で行われ、佐藤と片山監督のほか、伊東蒼、清水尋也、森田望智が舞台挨拶に登壇した。
本作では、佐藤がユーモラスなパブリックイメージを封印。不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智を演じている。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。そう告げた翌朝、父・智は娘の楓(伊東)をひとり残し、姿を消した。孤独と不安を押し殺しながら、娘は父の行方をさがし始める。
衝撃的内容を彷彿とさせるスリリングな予告編が上映された後、キャスト&片山監督がずらりと登壇……かと思いきや、なんと主演の佐藤が不在。“消えた父をさがす”という劇中設定になぞらえて、佐藤が一般客に紛れて客席に潜んでいることが判明。急遽、登壇者と観客全員で佐藤を“さがす”イベントが発生した。「遅刻ですかね」と答える清水に思わず反応してしまう佐藤。やがて、佐藤自らが「僕の前の席の人たちは大体気づいていますよ。この企画、スベってます?」などと名乗り出る形でステージに登壇した。

「片山監督とは19年程前にテレビドラマの現場で出会いましたが、当時の片山は制作部の見習いでした。それから彼は自腹で『岬の兄妹』を撮りました。しかし片山監督と言われても僕は当時の制作部の彼とは結びつきませんでした。ところがある日彼から手紙をもらって、商業デビュー作の主演を当て書きしたので演じてほしいと言われました」と起用経緯を説明する佐藤。「その脚本が面白くて、原田智というどこにでもいそうな中年男が誰にでも起こりうるけれど、誰にも起こってほしくない過酷な状況に追い込まれる。メンタル的にキツイ役どころで勇気も必要だけれど、それを粉砕するくらいやりたいと思えた脚本でした」と二つ返事で引き受けたようだ。
やがて“唯一無二の衝撃作”というコピーにちなみ、2021年で最も衝撃を受けた出来事を発表することに。佐藤は「昨晩、小学生の息子から『実際にサンタさんがいる確率よりもお父さんがサンタさんの確立の方が高いと思う』と言われて『ついにこの時が来た!』と思った」と世の親が必ずぶつかる“衝撃”を告白。「それに対してウチの妻が『サンタはいるけれど、その上でお父さんやお母さんに業務委託している可能性が高いよ』と粘っていた」と親子の攻防を紹介し、笑いを誘っていた。

一方、伊東は「体育祭の騎馬戦で落下したことが衝撃的だった」と学生ならではの回答。清水は「こんなに面白い作品に出られたことが衝撃」と感謝。森田は「この現場で蒼ちゃんが休憩中にテスト勉強をしていて、なんて素敵なんだと衝撃。その姿が愛おしかった」と撮影現場の傍らで学期末テストに向けて勉強する伊東の姿を紹介する。片山監督はオーディション段階から伊東の芝居に衝撃を受けたといい、佐藤も「この年齢でこの感性でこの技術。怪物です」と目を丸くしていた。


佐藤は「重い部分もある映画だけれど、しっかりエンターテインメントとして楽しめる作品。色々な方に刺さる映画だろうし、自腹で作った『岬の兄妹』が評価されて『さがす』で商業デビュー出来たのは日本映画界としていい話。こういうことがもっと起きればいい」と熱弁。片山監督も「心血を注いで作った映画。より多くの方々に広めてほしい」と劇場公開に向けて意気込みを明かしていた。
「さがす」は、2022年1月21日からテアトル新宿ほか全国公開。
(C)2022「さがす」製作委員会
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