濱口竜介監督「偶然と想像」舞台挨拶に異例の“電話登壇” 隔離期間の延長で
2021年12月18日 14:49
偶然と想像をテーマにした「魔法(よりもっと不確か)」「扉は開けたままで」「もう一度」の短編3話からなる、濱口監督初のオムニバス。「ハッピーアワー」などのプロデューサー・高田聡とともに企画を立ち上げ、2019年夏から約1年半をかけて製作され、第71回ベルリン国際映画祭では審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞。先月、フランスで開催されたナント三大陸映画祭ではグランプリ(金の気球賞)と観客賞を獲得している。12月17日に全国40館で封切られた。
フランスから帰国した濱口監督は、オミクロン株の影響による隔離期間の延長で、当初予定していた舞台挨拶への登壇は実現せず。代わりに異例の“電話登壇”となり、「まるで『(笑って)いいとも』みたい」と笑いを誘い、「今日は劇場が満席とうかがっております。それが目に浮かぶよう」と挨拶。「演技を見る映画だと思っていますし、スタッフも役者さんが演じやすい環境になるよう作った」と話していた。
登壇したキャスト3人は第1話「魔法(よりもっと不確か)」に出演。古川は「撮影中は、自分の役どころに魅力を感じていたので客観視できなかったが、その1年後に試写を見たら、こんなに怖い女性なんだとちょっと引いた(笑)」と照れ笑い。中島との共演シーンでは、濱口監督がせき込んでしまいNGが出たといい、「シーンの終盤、ここまで来たのに、というタイミングで」(古川)、「僕は黙っていたが、それはそれでキレていると思われちゃうかなと自意識過剰になってしまった」(中島)と振り返ると、当の濱口監督は「申し訳なかったですが、致し方なかった」と恐縮しきりだった。
玄理は「天国はまだ遠い」以来となる濱口監督とのタッグで、「今回新しいと思ったのは、それぞれのシーンの前後を、濱口さんがストーリーを書いてくれて実際にカメラの前で演じた。それが世に出ることはないですが、役を演じる助けになった」と回想。この日、35歳の誕生日を迎え「わたしも大好きな作品。それが大好きな劇場(Bunkamuraル・シネマ)で上映され、ここから絶対良い1年になるなと思う」と喜んでいた。
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