「悪なき殺人」日本版ポスターでネタバレ発生!? ドミニク・モル監督が絶賛したビジュアル
2021年11月27日 12:00

第32回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞、観客賞を獲得したサスペンス「悪なき殺人」のポスターを絶賛する、ドミニク・モル監督(「ハリー、見知らぬ友人」)のコメントが披露された。何者かが“死体らしきもの”をかつぐビジュアルを「ネタバレになり得る」と意味深に語り、「他のスタッフやキャストも日本のポスターを見て、みんな欲しいと言っているよ!」と賛辞をおくっている。
物語の舞台は、フランスの山間の人里離れた町。吹雪の夜、ある女性が行方不明となる事件が発生する。事件への関与を疑われた農夫ジョゼフ、彼と不倫するアリス、アリスの夫ミシェルら5人の男女が、失踪事件を軸に思いもよらない形でつながっていく。5つの異なる欲望と狂気、そして偶然の連鎖が、フランスの雪深い田舎町からアフリカ・コートジボワールにまたがる壮大なミステリーへと発展する。第32回東京国際映画祭では、「動物だけが知っている」のタイトルで上映された。
「イングロリアス・バスターズ」のドゥニ・メノーシェが、ミシェル役で主演を務める。「パパは奮闘中!」のロール・カラミーがアリス、「レ・ミゼラブル」のダミアン・ボナールがジョゼフに扮した。ダンサーから役者に転身した経歴を持つ新星ナディア・テレスツィエンキービッツが、若い女性マリオンを演じて東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。

海外版のビジュアルは、白を基調としたポスターの中心に、赤字のタイトルを印象的に配置。雪のなかにひとりで佇む男と、雪に覆われた車をとらえた、シンプルだが不穏な仕上がりだ。一方の日本版は、帽子をかぶった男が“死体らしきもの”を担いで、フランス・コース地方の雪が吹き荒ぶ荒涼とした地を歩く衝撃のビジュアル。すでに事件が起こった後の光景なのだろうか――想像力を刺激する1枚となっている。「Only the Animals」という英題から、日本では「悪なき殺人」という物語の核心を突く邦題をつけたため、その核となり得るシーンをあえてチョイスしたという。
モル監督は、「とにかくビジュアルの全体の雰囲気が気に入ったんだ。ジョゼフが死体を運んでいる姿は、ネタバレになり得るから僕たちは使わなかったんだけど、その画をあえて持ってきたというのが興味深かった」とコメント。さらに、「こう感じるのは僕たちだけなんだろうけど、そこに日本語でタイトルがあるというだけで、エキゾチックに見えてカッコいいと思うんだよね」と感想を明かした。
「悪なき殺人」は、12月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。同4日からは、デジタル公開も開始される。
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