【HU35】ファイナリスト作品、第1弾キャスト発表 近藤啓介監督「脱走球児」主演は櫻井健人&木戸大聖
2021年11月23日 17:00

オンライン動画配信サービスHuluによる、35歳以下を対象とした映像クリエイターの発掘および育成プロジェクト「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ(HU35)」で、5人のファイナリストがグランプリを競う作品の第1弾キャストが発表された。近藤啓介監督「脱走球児」の主演を、櫻井健人と木戸大聖が務める。
「HU35」では、35歳以下であればプロ・アマ問わず応募可能で、ファイナリストに選ばれた5人が制作費1000万円とプロの映画制作チームのサポートを受けて、自ら監督・脚本を担当する作品の制作に挑戦。完成した5作品は、その制作過程に密着したドキュメンタリー番組とともに2022年2月頃にHuluで独占配信。3月の最終選考でグランプリに選ばれると、賞金100万円とHuluオリジナル新作の監督権が贈られる。
トップバッターとしてクランクインした「脱走球児」は、真面目に練習に取り組めばレギュラーになれると信じ、日々努力を惜しまなかった強豪校の高校球児2人が、あるきっかけで「努力が報われない」ことに気がつき、野球以外の新しい青春を謳歌しようと寮から逃げ出すさまを描く。今まで野球しかしてこなかった2人が、脱走した一日に体験した様々な出来事を通じて、自分と向き合う姿をオフビートな笑いで紡ぐ青春ドラマ。
監督を務める近藤は、1993年生まれ、大阪出身。大阪芸術大学映像学科を中退後、映画監督として活動し、ファイナリスト選考会では、審査員の満場一致で真っ先に選ばれた。最終選考のプレゼン時には下駄で登場、クランクイン前の安全祈願では、伸びた髪がハネていたり、ちょっと遅れ気味に到着したりと、天然でナチュラルであるがゆえに天才肌を感じさせる。本作撮影前には自身も丸刈りにして気合を入れた。スタッフには「ミッドナイトスワン」の撮影・伊藤麻樹、照明・井上真吾らが参加している。
本田セイジ役で主演を務める櫻井は、「サイレント・トーキョー」「風の電話」など、ドラマでは「メンズ校」「美しい彼」などに出演。遠藤まさお役の木戸は、2018年から3年間、NHKBSプレミアム「おとうさんといっしょ」にレギュラー出演。今年春に同番組を卒業し、ドラマや映画、舞台等に活躍の場を広げている。そのほか、本宮泰風、濱田マリ、前田航基、細川岳らが脇を固める。
近藤監督、キャストらのコメント全文は、以下の通り。
とにかく全力でした。短い撮影期間でしたが、あまり覚えていないくらい全力でした。
ただ撮影中にいっぱい笑ったことは覚えています。そんな日々の中。
どういうわけか、自分でも手に負えないくらい変で特別なものができた気がします。
青春ってそういうことな気もします。楽しみにしておいてください!
「脱走球児」の撮影は、クランクアップしてから数週間経った今でも、撮影が続いている夢を見る程、濃密な時間でした。近藤監督の独創的なアイディアや諸先輩方の芝居に心揺さぶられ、ワクワクしながら熱く、全力で駆け抜けました。また、映画への愛が溢れる近藤組、企画に参加させて頂けたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
是非楽しみにして下さると嬉しいです。
毎日が“体力勝負”の撮影でした。公道や山道など、とにかく息を切らしながら沢山走りました。2人が外の世界に飛び出してから出会う個性豊かな共演者の方々とのお芝居も本当に楽しかったです。読み合わせ直後に監督が気合入れのために頭を坊主にした時は、この作品にかける監督の想いをストレートに感じて、僕も遠藤を演じさせてもらう以上、監督のその熱い想いに応えたいと思いました。決死の思いで脱走する2人、そして外の世界に出て2人がどうなるのかを楽しみに見ていただけたら嬉しいです。
高校球児が主人公という事で、坊主頭にしたキャストが多くいた。すると監督も坊主頭で撮影現場に現れた。一瞬にして役者の信頼を得ることになる。若い監督にもこういう人間がいるのかと思った。こういう人間性は必ず映像の中に映し出される。賞金の使い道と監督権を得た作品のキャスティングが気になるところだ。
競技人口の多い野球というスポーツでプロになりたいと頑張る人たちの原動力ってなんだろう…何であんなに頑張れるんだろうと常々思っていたところに、素敵な回答をもらったような作品でした。いろんな球児クンがいて、とっても素敵。とってもキュート。登場人物のしぐさや癖に非常にこだわる、近藤監督の演出の癖が好きです。
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