「仮面ライダードライブ」続編製作を誓う 大森敬仁プロデューサー公言に上遠野太洸は満面の笑み
2021年11月6日 16:58

第34回東京国際映画祭で11月6日、「仮面ライダー50th 仮面ライダーアニバーサリー in TIFF」の一環として、「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」が東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場で屋外上映され、プロデューサーの大森敬仁氏とチェイス/仮面ライダーチェイサー役の上遠野太洸がトークイベントに出席した。
平成ライダーシリーズ16作目として登場し、仮面ライダーでありがならバイクではなく車に乗るという斬新な設定が話題を呼んだ「仮面ライダードライブ」。大森氏は「仮面ライダーといえば、バイクがアイデンティティー。平成仮面ライダーシリーズのアテンションゲッターとして、少し捻った形でと考えたときに車がいいんじゃないかという話になった」と制作経緯を明かす。

さらに、「ドライブは車がモチーフだったので、とにかく多く車を登場させている。色々なところへ飛び込みで行って、メインのスポーツカーをメルセデスベンツさんに提供していただいたり……。あの頃は若かったなあ」と振り返る。そして、「今だから言える話ですが、コンセプトが未来から来た車。未来といえば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。今作でもデロリアンを登場させる予定で、デザイン画まで仕上がっていたのですが、大人の事情で断念したんです」と裏話を惜しげもなく披露した。

上遠野が演じたチェイサーは当初、魔進チェイサーという悪役だったが、話数を重ねて最終的に仮面ライダーチェイサーに変身するという役どころ。上遠野は「ライダーをやっていた頃の事はずっと覚えています。本当に特別なので、もう5年…、まだ5年…、両方の気持ちがあります」と胸中を吐露する。製作サイドは「1年間かけて悪者からヒーローになっていく姿を描こうと決めていた」というが、全く聞かされていなかった上遠野は「仮面ライダーチェイサーになれると聞いたときは、喜び爆発でした。仮面ライダーになりたいという気持ちは消せなかったので」と振り返った。

大森プロデューサーは、前日5日に「仮面ライダーオーズ」が10周年を迎え、同映画祭で「仮面ライダーオーズ 10th(じゅっしゅうねん) 復活のコアメダル」の製作決定が発表されたことに言及し、「昨日の流れが予想外に盛り上がってしまい、今日は『緊急発表はありません』と発表しなきゃいけない」と客席に向かって平身低頭。それでも、「チェイスがああいう形で終わったので、その後の作品で伏線は張っています」と期待を煽ってみせた。

上遠野が「剛(稲葉友)はずっと探していますよ」と“キラーパス”を投げると、覚悟を決めた面持ちの大森氏は「剛はずっとチェイスの復活を望んでいます。これだけ伏線を張っていると、いつかはやらないといけないと思っています」と続編制作を口にし、満面の笑みを浮かべる上遠野と「やりましょう!」と現場での再会を誓っていた。
第34回東京国際映画祭は、11月8日まで開催。
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