高畑勲&宮崎駿を支えたアニメーター、大塚康生とは 「じゃりン子チエ」美術監督・山本二三が明かす製作裏話
2021年11月1日 19:00

第34回東京国際映画祭の「ジャパニーズ・アニメーション」部門の特集「アニメーター・大塚康生の足跡」で11月1日、1981年公開の劇場アニメ「じゃりン子チエ」が上映され、美術監督を担当した山本二三がTOHOシネマズシャンテでのトークショーに出席した。高畑勲監督のもと、大塚康生さんと小田部羊一が作画監督を務めた本作。トークショーでは、大塚さんとの思い出や、高畑監督との「じゃりン子チエ」ロケハンの舞台裏などが語られた。
「アニメーター・大塚康生の足跡」は、今年3月に亡くなったアニメーター・大塚康生さんの功績を振り返る特集。山本は、開口一番「久しぶりに映画館で『じゃりン子チエ』を見まして、自分で言うのはおかしいですが、すごく感動しました」と述べ、「高畑勲監督の素晴らしいストーリーとドラマ性、大塚康生さんと小田部さんの作画がものすごく素晴らしかった」と噛み締める。
本部門のプログラミング・アドバイザーを務めるアニメ評論家・藤津亮太氏に、本作への参加の経緯を問われた山本は「宮崎駿監督の『(ルパン三世)カリオストロの城』の時に、テレコム・アニメーションフィルムで宮崎さんの助手的なことを背景画でやっていたんです。『カリオストロの城』が終わった後、プロデューサー的な仕事もしていた大塚康生さんからオファーをいただきました」と説明する。

大塚さんは高畑監督と宮崎駿監督の東映動画時代の先輩にあたり、日本アニメを黎明期から支えたアニメーターのひとり。山本はその人柄を「すごく優しくて包容力がある人で、博識なところもありました。宮崎駿さんや高畑勲さんを立てて、少し後ろに下がるような感じで支えてくれました。『じゃりン子チエ』でオファーをくれた大塚さんに感謝しています」と熱弁をふるった。
また「じゃりン子チエ」製作時に高畑監督とロケハンに行った話題では、博識な高畑監督ならではのエピソードが飛び出した。山本は、「(作中に)出てくるかはわからないけれど、木賃宿(きちんやど)に泊まっておいた方がいいということになって、泊まったんです。その時、高畑さんに『なぜ木賃宿というか知ってるか?』と聞かれたんですね。僕が『薪を買って自分で自炊するからですよね』と言ったら、『よく知ってるね』と言われて」と、高畑監督から知識を試されたことを明かし「高畑さん、怖いんですよ(笑)」。一緒にタクシーに乗った際のエピソードでも「突然僕に聞くんですよ。『あの漢字読めるか』とか(笑)」と話し、笑いを誘っていた。
第34回東京国際映画祭は11月8日まで、日比谷、有楽町、銀座地区で開催。
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