アレック・ボールドウィン使用の小道具銃で死傷者 実弾が入っていた可能性
2021年10月25日 19:00

俳優のアレック・ボールドウィンが現地時間21日、主演と製作を務める新作西部劇「Rust(原題)」の撮影現場で小道具の銃を発砲し、スタッフふたりを死傷させた事件で、使用された銃に空砲ではなく実弾が入っていた可能性が浮上した。労働組合IATSE(国際舞台演劇・映画従事者同盟)の支部であるローカル44が主張している。米バラエティが報じた。
ボールドウィンは、米ニューメキシコ・サンタフェ近郊にあるボナンザ・クリーク牧場で同映画の撮影に臨んでいた際、小道具の銃を発砲。撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが胸に被弾して死亡、監督のジョエル・ソウザさんが肩を負傷し、病院で手当てを受けた。
同日午後、本作の製作主体であるRust Movie Productions LLCは、「空砲を使ったプロップガン(撮影用小道具銃)の誤射による事故が発生した」との声明を発表したが、管轄のサンタフェ郡保安官事務所は、どのような種類の弾丸が使われたかを断定するには早すぎると指摘したうえで、現場検証や目撃者からの事情聴取などの捜査を開始する予定だと述べていた。
そんななか、労働組合IATSE(国際舞台演劇・映画従事者同盟)の支部であるローカル44は、所属会員に宛てたメールで「主演俳優が実弾入りの銃を誤射し、撮影監督が死亡、監督が負傷した」と報告。するとともに、「同作のニューメキシコでの撮影では、小道具とセット装飾、特殊効果班のスタッフは全員現地調達であり、IATSEの組合員ではない」と説明した。
米ニューヨーク・タイムズ紙が入手したサンタフェ郡保安官事務所による宣誓供述書によれば、同作の助監督は、実弾が入っていない安全な銃であることを確認済みだと伝えたうえで、ボールドウィンに小道具の銃を手渡したとのことで、同助監督は「武器担当班が用意したものを渡しただけで、実弾が入っているとは知らなかった」と主張しているという。
また、保安官事務所は、サンタフェ郡高等裁判所に宣誓供述書を提出した際、事故現場である撮影セットの捜査令状も同時に取得したことから、今後は使用された小道具からの指紋採取をはじめ、ボールドウィンが着用していた衣装や事故の瞬間を捉えた映像などの証拠品をくまなく検証するとのことだ。
ボールドウィンは捜査当局の事情聴取に応じたのち解放されており、事件の翌日にコメントを発表。「妻であり、母であり、尊敬する同僚でもあったハリナ・ハッチンスさんの命を奪った悲劇的な事故について、私のショックと悲しみを伝えられる言葉がありません。この悲劇がどのようにして起こったのかについての警察の捜査に全面的に協力していますし、彼女の夫と連絡を取り、彼と家族のみなさんを支援しています。彼女の夫とその息子、そしてハリナを知り、愛していたすべての人を思い、心を痛めています」と語っている。
この事件での逮捕者は現時点で出ていない。
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