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原一男監督が20年を費やし完成 水俣で生きる人々の6時間12分の叙事詩「水俣曼荼羅」11月27日公開決定

2021年10月19日 09:00

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「水俣曼荼羅」ポスター
「水俣曼荼羅」ポスター
(c)疾走プロダクション

ゆきゆきて、神軍」の監督・原一男が20年の歳月をかけて制作、3部構成・6時間12分で物語る水俣病についてのドキュメンタリー映画「水俣曼荼羅」の公開日が11月27日に決定した。

日本四大公害病のひとつとして知られる水俣病と、いまだに根本的解決には程遠い状況が続いている補償問題。原はその現実に20年間、まなざしを注ぎ、さながら密教の曼荼羅のように、水俣で生きる人々の人生と物語を顕した壮大な叙事詩として作品を完成させた。

映画は、川上裁判で国が患者認定制度の基準としてきた「末梢神経説」が否定され、新たに採用された「脳の中枢神経説」。しかし、それを実証した熊大医学部・浴野教授は孤立無援の立場に追いやられ、国も県も判決を無視し、患者を切り捨てる様を映す「第1部 病像論を糾す」、小児性水俣病患者・生駒さん夫婦の差別を乗り越えて歩んできた道程、胎児性水俣病患者とその家族の長年にわたる葛藤、90歳になってもなお権力との新たな裁判闘争に賭ける川上さんの闘いの顛末「第2部 時の堆積」、胎児性水俣病患者・坂本しのぶさんの人恋しさと叶わぬ切なさを伝えるセンチメンタル・ジャーニー、患者運動の最前線に立ちながらも生活者としての保身に揺れる生駒さん、長年の闘いの末に最高裁勝利を勝ち取った溝口さんの信じる庶民の力、水俣の魂の再生を希求する石牟礼道子さんの“悶え神”を語る「第3部 悶え神」という3部構成となっている。

11月27日から、シアター・イメージフォーラムほかにて公開。

原一男監督からのメッセージ
完成作品は、6時間を超える超長尺になった。
が、作品の中に入れたかったが、追求不足ゆえに割愛せざるを得ないエピソードがたくさんある。
かろうじてシーンとして成立したものより、泣く泣く割愛したシーンの方が多いくらいなのだ。
だが私たちは撮れた映像でしか構成の立てようがない。
その撮れた映像だが、完成を待たずにあの世に旅立たれた人も、多い。
ともあれ、水俣病問題が意味するものは何か?
水俣病は、メチル水銀中毒である、と言われていますが、その水銀が、クジラやマグロの体内に取り込まれて今や地球全体を覆っています。
日本の小さな地方都市で発生した水俣病が、今や全世界の人間にとっての大きな問題になっています。
ことの大きさを強く強く訴えたいと願っています。

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