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映画・テレビ制作者の米労働組合がストライキを承認 ハリウッド作品製作中断か

2021年10月10日 14:00

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IATSEのマシュー・ローブ会長
IATSEのマシュー・ローブ会長
Photo by Michael Loccisano/Getty Images

映画やドラマ、演劇、コンサートなどを支えるクルーの労働組合であるIATSE(国際舞台演劇・映画従事者同盟)が、ストライキを実施する可能性が高まっている。米ハリウッド・レポーターが報じた。

IATSEは、映画会社やテレビ局、Netflixやアマゾンなどが所属する業界団体AMPTP(全米映画テレビ製作者協会)と、映画、およびテレビ制作に関する契約更改交渉を過去4カ月間にわたって行ってきたが、現在は膠着状態に陥っている。

こうした状況を受けて、IATSEの幹部が15万人以上の所属会員に対してストライキ発動の権限を求める投票を行ったところ、9割が回答。その98%が承認に投票した。

IATSEのマシュー・ローブ会長は、「会員ははっきりと声高に意思表明しました」とコメント。「今回の投票は、映画、テレビ業界で働く人々の生活の質、そして健康と安全に関わるものです。私たちは、食事休憩、十分な睡眠、週末といった人間の基本的な権利を求めています。また、給与水準の低い人たちも、まっとうな生活を営むことができる給与を与えられるべきなのです」と述べている。

IATSEには、カメラマンや衣装担当者をはじめ、映像制作に不可欠なスタッフが多く所属している。もし、ストライキに突入した場合、ハリウッドの多くの映画、ドラマ制作が中断されるのは必至である。

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