縦&横で意味合いが変化する……! 注目デザイナー・黄海による「おくりびと」美麗ポスター
2021年10月6日 13:00
本作は、遺体を棺に納める“納棺師”という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。日本では、2008年に劇場公開。第81回アカデミー賞では、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞している。これまで中国国内での一般公開は実現しておらず、映画祭での上映を除き、多くの人々が海賊版を通じて作品に触れていた。
中国のソーシャルカルチャーサイト「Douban」では“見た”をチェックしたユーザーは70万人を突破。同サイトのオールタイムベスト250では120位に選出され、中国国内では幅広く支持されている。認知度は非常に高く、元中国国務院総理・温家宝氏も同作を絶賛していた。
黄海氏がデザインしたポスターは、中国で大きな話題になっており、SNS上では「奇跡の1枚だ!」「黄海先生、今年の最高の1枚!」「黄海は天才!」といった絶賛コメントが見受けられる。特筆すべきは、縦向き&横向きで意味合いが変わる点だ。縦の構図は“生”を表現し「生きることは夏の花のようだ」という思いが込められている。一方、横向きでは“死”を表しており「死は秋のように静かで美しい」というテーマとなっている。黄海氏は、今回のポスターについて「生と死――角度を変えてみれば、どちらも美しい」とコメントを寄せている。