脱北した女性ボクサーの苦悩と希望――「ファイター、北からの挑戦者」予告編&場面カット公開
2021年9月14日 11:00

北朝鮮から逃れた女性が、ボクシングを通して生きる希望と勇気を取り戻す姿を描いた「ファイター、北からの挑戦者」の予告編と場面カットが公開された。
脱北者のリ・ジナは、韓国・ソウルの小さなアパートに辿り着いた。休む間もなく食堂で働きながら、中国に残した父を呼び寄せるためより多くのお金を稼ごうと、ボクシングジムの清掃の仕事を掛け持ちすることにした。ジムを切り盛りする館長とトレーナーのテスは、悲惨な過去と怒りを抱えて壁を作るジナに、静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。そしてグローブを渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいく。
メガホンをとったのは、フランスと韓国を拠点にする映画作家ユン・ジェホ。カンヌ国際映画祭に出品されたドキュメンタリー「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」(2016)が世界に衝撃を与え、その経験を基に本作を作り上げた。

このほど公開された予告編は、「韓国人は私たちを脱北者と呼ぶ」「血も涙もない人のように扱われています。北の人間というだけで」というジナのセリフから始まる。父親とジナを棄てて脱北した母親との確執や、トレーナーのテスとの淡い恋模様も盛り込まれ、ジナが抱く苦悩とともに新たな人生をスタートさせた勇気と希望が感じられる映像となっている。
「ファイター、北からの挑戦者」は、11月12日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
(C)2020 Haegrimm Pictures All Rights Reserved
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