「DUNE」ドゥニ・ビルヌーブ監督「こんなに学んだ映画体験はなかった」 脚本の表紙に書いたある言葉
2021年8月26日 10:00

フランク・ハーバートのSF小説を映画化した「DUNE デューン 砂の惑星」のドゥニ・ビルヌーブ監督がオンライン取材に応じ、「キャリアのなかで一番大変な映画」だったという本作について語った。
「ブレードランナー2049」「メッセージ」で知られるビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたSF小説を新たに映画化。砂に覆われた惑星“デューン”を舞台に、“未来が視える”能力を持つ青年ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)の運命、宇宙世界の混迷が描かれる。

原作の映画化を長年夢見てきたというビルヌーブ監督は「映画化するチャンスを得られたことに、まだ時々頬をつねって(現実のことか)確認している。今はまだ未完の仕事だ。原作の最初のパート(前半)を映画化しただけだからね」といい、「でも、とても奇妙な感じだ」と、本作で音楽を担当したハンス・ジマーが言ったというある言葉を明かす。
「ハンス・ジマーから、『昔からの夢を叶えようとするのは、果たして良いアイデアなんだろうか。危険ではないか』って言われたことを覚えている。確かに、彼の言う通り楽な道のりではなかった。脚本の表紙に“適応するか死か”ってタグラインを書いたんだ。そして『DUNE デューン』を作るにあたって僕は間違いなく適応していった。映画作家としても進化しなければいけなかった。こんなに学んだ映画体験はなかったと思うし、生き延びるためには自分の中の境界を多く乗り越えていかなければいけなかった」


同じ原作小説の映画化に挑むも、頓挫した裏側を追ったアレハンドロ・ホドロフスキー監督のドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」は鑑賞しているそうで、「実はホドロフスキーの大ファンなんだ」とにっこり。「もちろん見て素晴らしいと思いましたが、僕が『DUNE デューン』を作りたいという選択に対してインパクトはなかった。作りたいと思ったのは、35年も前のことだから」と話していた。

「DUNE デューン 砂の惑星」は10月15日から公開。現地時間9月1日から開催される第78回ベネチア国際映画祭で、世界初上映される。
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