有村架純&志尊淳がコロナ禍の現代社会と向き合う ドキュメンタリー映画「人と仕事」10月8日公開
2021年8月26日 06:00
有村架純と志尊淳が出演し、「スターサンズ」の河村光庸プロデューサーが企画したドキュメンタリー映画「人と仕事」が、10月8日に公開されることが決定した。監督を務めるのは「おじいちゃん、死んじゃったって。」「さんかく窓の外側は夜」の森ガキ侑大。コロナ禍で働く人々にスポットをあて“人”と“仕事”の真実に迫る内容となっている。
2020年、元々は同布陣で劇映画を制作予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大により、緊急事態宣言が発出。撮影協力がなかなか得られず、撮影1カ月前にして中止せざるを得ない状況となった。だが、世の中に一石を投じ続ける河村プロデューサーならではのアイデアで、コロナ禍で浮き彫りになってきた「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる人々、市井の人々の声なき声を聞き、今の世の中を体感する“全く新しいドキュメンタリー企画”が始動することになった。
有村と志尊は、“そのままの自分”としてスクリーンに登場。保育士、農業といった職業に従事している人々のもとに赴き、体験し、演技ではない、ありのままの言葉や表情で、現代社会の陰影を浮き彫りにしていく。それは次第に、自分自身の仕事を改めて見つめるきっかけとなっていった。
情報解禁に伴い、予告編とポスタービジュアルも披露された。予告は、東京・渋谷スクランブル交差点が、以前の賑やかさを失い、静まりかえった光景からスタート。有村が「初めてみんなの活動が止まる。恐ろしかったですね」と当時の思いを吐露すると、志尊は「地球終わっちゃうんじゃないかな。怖かったです。何が起こるんだろう、これから…いつ終わるんだろう」と先の見えない恐怖を語る。
コロナ禍という状況下を、人々がどう捉えているのかを聞くため、街へ繰り出した志尊。そこで、とある看護学生の女性と出会うことに。「出歩いちゃダメですって言われないの?」と聞く志尊に対して、彼女は「言われます。学校がやっているわけだから行かなきゃ…」と現状を切々と語る。
有村も同様に、コロナ禍でシングルマザーとして孤独に奮闘する母親、児童相談所の職員へインタビューを行い“今、何が起こっているのか”を聞き、急速に変化した社会で“人”と“仕事”の在り方について考える。保育士、介護福祉士、農家など「リモートでは出来ない、そこにいなければできない仕事」の価値を再認識していく有村と志尊。やがて2人は、そんな「エッセンシャルワーカー」の人々の姿を、自分達の仕事「俳優業」と重ねていく。
「人と仕事」は、10月8日から3週間限定で劇場上映。森ガキ監督、河村氏のコメントは、以下の通り。
大学時代に初めてドキュメンタリーを作った際に、もう二度とドキュメンタリーは作らないだろうと確信したのを覚えている。やはり、現実は悲惨でこの世の中には卑怯で劣悪な物事で溢れかえっている。なので、ドキュメンタリーを作っていてとにかく精神的に辛かった。だから、自分は現実から目を背けて生きていく方がよっぽど良いと思ってから17年後にまさか、ドキュメンタリー映画を制作するとは思いもしなかった。ドキュメンタリーを制作した事で自分は社会との接点をようやく見つけられたかもしれないと感じる事ができた。こんな時だから作る理由があると僕は直感で感じました。気がついたら一瞬のうちにカメラをまわして世の中を駆けずり回っていた。多くの人の心を揺さぶる事ができればと思っております。
新型コロナウイルスの世界的感染はとどまることを知りません。当初私はそのリスクは全ての人々に均等にあり、集団の判断が優先される今、現代日本人に欠けている「個の自立」が多くの人々に自然に植え付けられていくのでは……と思っていました。しかしその思いは見事に幻想に終わりました。「個の自立」は「自助」にねじ曲げられ、人々は「自己責任」を強いられ、結果、「個」の分断が引き起こされ「社会の分断」へと拍車がかけられたのです。そして、そのことは、別のかたちで、いわゆる人の人たるいとなみ『仕事(職業)』に顕著に表れていきます。
「エッセンシャルワーカー」と「リモートワーカー」。
特に生身の「人」でしかできない「仕事」をつかさどるエッセンシャルワーカーには、コロナで生み出された「負」の全てが背負わされるのです。自粛による壊滅的な打撃を受けたり、分断や差別に晒されたり、リモートワーカーとエッセンシャルワーカーの格差は拡大し、たった今の社会の分断は勿論のこと、人間社会の大いなる矛盾を浮き彫りにしました。この映画は、仕事をしている「人」誰もにやさしく寄り添っていこうとチャレンジをしています。そして、この困難の中、人と仕事の本質を垣間見、時代の変化を実感していただけたらと願っております。
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