黒木華×柄本佑「先生、私の隣に座っていただけませんか?」劇中漫画を手がけたアラタアキ&鳥飼茜のイラストポスター
2021年8月20日 10:00
黒木華と柄本佑が結婚5年目の漫画家夫婦を演じる映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」で、夫婦の描く劇中漫画を手がけたアラタアキ氏(「ほどける瞳」)と鳥飼茜氏(「サターンリターン」)によるイラストポスターが披露された。
本作は、新鋭・堀江貴大(ドラマ「ドライフラワー 七月の部屋」)が、「嘘を愛する女」「哀愁しんでれら」などを輩出してきた、オリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILMS 2018」で準グランプリに輝いた同名作品を自ら実写映画化するもの。不倫した夫・俊夫(柄本)を妻・佐和子(黒木)が漫画で追いつめる、嘘と本音が交錯する夫婦の究極の心理戦を描く。黒木と柄本に加え、金子大地、奈緒、風吹ジュンが共演した。
物語の始まりは、佐和子が突然不倫を題材にした新作漫画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を書くと宣言したこと。それは夫の俊夫と、佐和子の担当編集者・千佳(奈緒)との不倫をリアルに描いたものだった。さらに漫画は、佐和子と自動車教習所の先生(金子)との淡い恋へと急展開。この漫画は完全な創作なのか、ただの妄想なのか、それとも夫の不貞に対する佐和子流の復讐なのか……。俊夫は恐怖と嫉妬に震えながら、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく。
連載を抱える売れっ子漫画家・佐和子の劇中漫画を描いたのは、BL漫画を中心に活躍するアラタ氏。「不倫」をテーマにした新連載で夫を混乱と不安の渦に巻きこむ佐和子の漫画は、劇中で重要な役割を果たす。アラタ氏は撮影現場に足を運び、黒木と柄本にペンの運び方などをレクチャーしたという。淡い色合いのポスターは、原稿用紙が舞うなか、ペンを持った佐和子と俊夫が切り取られたもの。「ふたりの最終回は、このペンだけが知っている。」という意味深なコピーが躍る。
さらに鳥飼氏は、俊夫の劇中漫画を担当。かねて鳥飼作品のファンだった柄本が演じるキャラクターの描く漫画ということで、今回のオファーを快諾したという。ポスターは、仕事場である佐和子の部屋を背景に、どこか物憂げな表情のふたりの顔が並び、「夫婦の数だけ、事件がある。」というコピーがおさめられた、ミステリアスな仕上がりとなった。
「先生、私の隣に座っていただけませんか?」は、9月10日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。アラタ氏と鳥飼氏のコメントは、以下の通り。
こんなに漫画の内容や絵自体に焦点が当たっている映画作品は新しいなあと思ったのが最初の感想でした。そんなお話のキーになる漫画を描かせていただくことになり、緊張もありましたが、監督をはじめプロデューサーさんたちや撮影部の方のお力を貸していただき、みんなでつくっていけたのでとても心強かったです。
映画は、最後まで現実世界と漫画がリンクするような不思議な世界観で、先が読めずドキドキしました。現実の佐和子と漫画の佐和子、両方の魅力をぜひ堪能していただければと思います!
妄想的なファンタジーを覗き見してるつもりが突然突きつけられる現実、ゆるふわな妻が漫画の前ではしっかり鬼の顔になっているのが同じ漫画家としては頼もしかったです。ほんの数枚ではありますが、現実と創作が交差する熱い一幕で自分の原稿が関わる事ができたことがとても嬉しかったです。
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