“伝説のハガキ職人”の類まれな半生を描く「笑いのカイブツ」映画化! 主演は岡山天音
2021年8月14日 08:00
![ツチヤタカユキ氏の青春私小説「笑いのカイブツ」を映画化](https://eiga.k-img.com/images/buzz/91565/e57ec6973068a144/640.jpg?1628764251)
Web連載媒体「cakes」で話題を呼び、2017年に書籍化されたツチヤタカユキ氏の青春私小説「笑いのカイブツ」の映画化が決定した。主演を務めるのは、岡山天音。井筒和幸監督作「ゲロッパ!」の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、中島哲也、廣木隆一といった名だたる監督の作品にも参加した滝本憲吾が監督を務める。
15年から連載が始まると、徐々に熱狂的な読者が増え始め、各出版社から書籍化の話が殺到。圧倒的な熱量と物量でボケを生み出し続け、全てを捨てて笑いに命を懸けたツチヤ氏は“伝説のハガキ職人”と呼ばれた。単なる奇人か、はたまた稀代の天才か――世の中の不条理や常識に苦しみながらも、ピュアに尖り続けたツチヤ氏の半生を生々しくも痛快に描き出す。
![画像2](https://eiga.k-img.com/images/buzz/91565/121a4f3abc8bfc8f/640.jpg?1628764257)
15歳から6年もの間、大喜利番組のレジェンドになるまで気が狂うほどにボケを生み続け、ついにレジェンドとなったツチヤ。切望した称号を手にしても彼の日常は何ら変わらず、21歳で漫才劇場の作家見習いになるも、純粋に笑いを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けた。その後、ハガキ職人として数多くのラジオ番組に投稿し、“伝説のハガキ職人”と言われるまでに。25歳のとき、尊敬する芸人からラジオを通して「ツチヤとネタを作ってみたい」と声をかけられ、夢のような気持ちで上京する。
岡山が演じるのは、笑いに人生を懸けた主人公のツチヤタカユキ。本作が単独主演映画2本目となった。以前からラジオを通して、ツチヤ氏の存在を知っていたようで「そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います」とコメントを寄せている。
「笑いのカイブツ」は、今夏に撮影開始。22年の劇場公開を予定している。岡山、ツチヤ氏、滝本監督のコメントは、以下の通り。
【岡山天音】
![岡山天音](https://eiga.k-img.com/images/buzz/91565/ae66daf772c66980/640.jpg?1628764263)
舞台となる大阪には、昔から思い入れがあり、今回、カオス極まるその地で撮影に臨める事を嬉しく思います。
そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。僕の元へ来たツチヤと共に、大阪の街で生き延びようと思います。
映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います。
【ツチヤタカユキ】
![ツチヤタカユキ](https://eiga.k-img.com/images/buzz/91565/a3b9acd9fa991644/640.jpg?1628764269)
25歳。
東京から大阪に帰る僕に、あの人は、こう言った。
「大阪に帰ったら、小説書けよ。お前なら書ける」
27歳。
笑いを辞める事を、あの人に伝えた。
言われた言葉は、再び、「私小説を書けばいいよ。お前なら書ける」
人生の全てをぶっ込んだ笑いを失った僕に、残ったのは、その言葉だけだった。
死にたくてたまらなかった、あの日の夜。
同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。
僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。
あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ。
【滝本憲吾】
カイブツと呼ぶなら呼べばいい
破壊なくして創造なし
そんな一人の人間の物語です。
是非とも映画館で笑ってください。