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「燃ゆる女の肖像」セリーヌ・シアマ監督作「トムボーイ」9月17日公開 男の子のふりをする少女のひと夏の挑戦

2021年7月21日 12:00

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第61回ベルリン国際映画祭でテディ賞審査員特別賞を受賞
第61回ベルリン国際映画祭でテディ賞審査員特別賞を受賞
(C)Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinema 2011

第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督が2011年に製作した映画「Tomboy」(原題)が、「トムボーイ」の邦題で、9月17日に公開されることが決定。引っ越し先で出会った新しい友人たちの前で、男の子のふりをする少女のひと夏の挑戦を、ユーモアとともに描く。

画像2(C)Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinema 2011

本作は、高い評価を得た「水の中のつぼみ」に続く、シアマ監督の長編第2作。「前作とは別の方法を試したい」という志のもと、20日間で撮影を行った。第61回ベルリン国際映画祭でのプレミア上映では絶賛とともに迎えられ、テディ賞審査員特別賞を受賞。低予算のインディペンデント作品ながら、フランスでの劇場公開時には30万人を動員するヒットを記録した。

画像3(C)Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinema 2011

夏休みに、家族と新しい街に引っ越してきた10歳の少女ロール。新天地で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合ったリザら友人たちに、自分を男の子だと思いこませることに成功する。やがてリザとはふたりきりでも遊ぶようになり、ミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、お互いに距離を縮めていく。しかし、夏の終わりはすぐそこまで近づいていた。

ジェンダーとアイデンティティを行き来する主人公ロール(ミカエル)を演じるのは、オーディションの初日に出会ったシアマ監督をして「逸材だった」と言わしめたゾエ・エラン。マロン・レバナがロールの愛らしい妹ジャンヌ、ジャンヌ・ディソンが大人びた雰囲気のリザに扮する。

画像4(C)Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinema 2011

あわせて、日本版ポスタービジュアルも披露。劇中のキーワードとなる「きみの名前は?」の言葉とともに、ロール(ミカエル)の真っ直ぐな瞳に吸いこまれそうな仕上がりとなった。

トムボーイ」は、9月17日から東京・新宿シネマカリテほかで公開。

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