サシャ・バロン・コーエン、「ボラット」無断使用の大麻企業を提訴
2021年7月19日 15:00

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」の主演俳優サシャ・バロン・コーエンが、自身が考案したキャラクター、ボラットを無断で広告に使用したアメリカの大麻企業に対して訴訟を起こした。
問題となったのは、マサチューセッツ州を本拠とするソーラー・セラピューティクス社がマサチューセッツ州の州境付近に設置したビルボード広告。コーエン扮するボラットが笑顔で親指を立てているおなじみの姿が無断使用されていた。これが著作権侵害、虚偽広告、パブリシティ権の不正利用にあたるとして、コーエンは弁護士を通してマサチューセッツ州地方裁判所に提訴した。
訴状の中で、デビッド・コンドン弁護士は「コーエン氏は人生で一度も大麻を使用したことがありません。いかなる金額であっても、大麻の広告キャンペーンに参加することはありません」と記述。さらに、コーエンが“Ali G”というキャラクターを通して大麻常習者を風刺してきたことや、敬虔な正統派ユダヤ教徒であり、ユダヤ教の伝統や規則のもとづいて大麻を使用できるか否かという論争に巻き込まれることを望んでいないことが記されている。
ソーラー・セラピューティクス社は大麻の製造、販売を事業とする企業で、アメリカ初の太陽光発電によるサステイナブルな大麻生育をうたっている。米ハリウッド・レポーターによれば、同社は訴状が提出された翌日には広告を撤去したが、画像の無断使用に対する賠償は拒否しているとのこと。コーエン側は、著作権侵害は故意によるもので法定損害賠償の3倍の額に加え、実際の損害賠償、懲罰的損害賠償、さらに広告に起因する利益の放棄を求めている。
2006年製作の「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」は、カザフスタンのTVリポーター、ボラット(コーエン)が、米大陸横断を敢行する中で文化的な衝突を繰り返す、アポなしドッキリ撮影の社会風刺コメディ。続編の「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」(2020)は、当時米大統領だったドナルド・トランプ氏に貢物を届ける任務を担ったボラットがアメリカを再訪するというストーリーだ。トランプ再選に注目が集まった大統領選挙期間中にAmazon Prime Videoで世界配信されて大ヒットし、第78回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞と最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル)に輝いた。

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