「グーニーズ」「リーサル・ウェポン」リチャード・ドナー監督死去 スピルバーグ、ケビン・ファイギらが追悼
2021年7月7日 15:30

「スーパーマン」や「グーニーズ」「リーサル・ウェポン」シリーズなど数々のヒット映画を手がけたリチャード・ドナー監督が7月5日(現地時間)、他界した。91歳。妻でプロデューサーのローレン・シュラー・ドナーによると、闘病生活を送っていたという。
もともと役者志望だったドナー監督は、テレビドラマ「拳銃無宿」「ミステリー・ゾーン」などの演出を経て、映画監督に。「オーメン」(1976)、「スーパーマン」(78)、「グーニーズ」(85)などヒット作を連発した。「リーサル・ウェポン」(87)は大ヒットシリーズとなり、「リーサル・ウェポン4」(98)まで続いている。同シリーズに主演したメル・ギブソンは、ドナー監督と第5弾の準備を進めていると発言していたが、実現には至らなかった。なお、ギブソンは「マーヴェリック」(94)、「陰謀のセオリー」(97)でもドナー監督と組んでいる。
今回の訃報を受け、ギブソンは米バラエティに「私の友人であり、師匠です」とコメントを発表。「心も魂も寛大で、知り合いすべての人に惜しみなく与えていました。彼がこれまでに行った善行をすべて積み上げれば、天空のどこか未知の場所まで伸びるでしょう。彼の茶目っけのあるウィットと英知が聞けなくなってしまうと思うと、とても寂しいです」と故人を偲んだ。
「グーニーズ」で原案、製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグ監督もバラエティにコメントを発表。「ディック(リチャードの愛称)の仲間になることは、好きなコーチ、頭のいい教授、猛烈なモチベーター、もっとも愛すべき友人、頑固な相棒、そしてもちろん、もっとも偉大なグーニーズと一緒にいるようなものでした」と思いを語っている。
ドナー監督が残した最大の遺産は、マーベル映画かもしれない。ドナー監督が手がけた「スーパーマン」は、マーベル作品に多大な影響を及ぼしている。マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は、「リチャード・ドナー監督は、人間が空を飛ぶことができると信じさせてくれただけでなく、コミックの登場人物を、ハートやユーモア、人間性、真実味を持って大画面に投影できることを示してくれました」と語る。「何よりも、カメラの前と後ろにいるすべての人たちに敬意を払い、思いやりと優しさを持って接することが可能であるし、そうしなければならないことを教えてくれました」とその人柄を称えた。
さらに、自身がドナー監督の妻ローレンの製作会社のアシスタントとしてキャリアをスタートさせたことから、「ディックとローレンは、私がキャリアを始めた頃からの師匠であり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の誕生における重要なサポーターです。彼らは時間をかけて、ファックスの使い方もコーヒーの淹れ方も知らないニュージャージー出身の若者を育ててくれました。自分のキャリアがあるのはふたりのおかげです。私は常にディックは不死身だと信じていました。いまでもそれは変わりません。ローレンとご遺族のみなさんにお悔やみ申し上げます」と追悼している。
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