林遣都、中川大志らが共演の犬猫と舞台挨拶 視線集める動物に嫉妬し「僕たちも見て!」
2021年7月3日 20:30

実在した獣医学部の動物保護サークルをモデルに描いた「犬部!」の完成披露イベントが7月3日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、林遣都、中川大志、大原櫻子、浅香航大、篠原哲雄監督のほか、映画に登場した犬のちえ、きぃをはじめとする動物たちが舞台挨拶に登壇した。
動物好きの主人公・花井颯太が、仲間たちとともに動物を守ろうと奮闘した過去、獣医師となって新たな問題に立ち向かう現代という、ふたつの時代構成で物語が展開。片野ゆか氏の著作「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)を原案に、動物ドキュメンタリーの名手と言われる山田あかねが脚本を執筆し、保護犬や保護猫をめぐるリアルな問題や課題を、丁寧にストーリーに織りこんだ。

獣医学部の大学生で「犬部」を設立した花井役を演じた林は、大勢の観客に興奮気味のちえに、「俺の方が緊張してるからな(笑)」と優しく語りかけて挨拶をスタート。製作過程で花井のモデルとなった獣医師の太田快作氏に会ったといい、「動物保護という難しい題材でしたが、責任を持ってやらなければという気持ちにさせられました」「本当に素晴らしい活動をしてきた方々の物語。その思いを伝えたいという気持ちになりました」と真摯に語った。
一方、花井の同級生で犬好きの柴崎涼介役に扮した中川は、劇中でバディを組んだきぃに合図し、無事「ワンッ」と挨拶させることに成功。会場から拍手が沸き上がると、満面の笑みを浮かべた。「小さい頃からいまも犬を飼っている」といい、「この作品で初めて知ることが多くありました。動物愛護の歴史に関わってきた方たちを知っていただくきっかけになれば」と動物愛をのぞかせた。

今作は、舞台となった青森県十和田でのオールロケが敢行された。犬部のなかで猫担当の佐備川よしみ役を演じた大原は、「獣医学部のなかを初めて見させていただいたのですが、思ったよりも動物園……(笑)!」と述懐。実際に保護犬たちが過ごす場所での撮影を通じ、「いままで犬猫かわいい! 好き! というだけで、痛々しいところは無意識に目を背けていたとすごく感じています。いままで私たちが動物からもらっていた幸福感を改めて感じました。1匹も死なせない、生かしたいという(劇中の)颯太先生の思いが身に染みてわかりました」と話した。
また、犬部創設のきっかけをつくる秋田智彦役の浅香は、動物好きではあるものの動物保護・愛護には詳しくなかったといい、「動物と触れ合っているとすごく幸せだし、本当に動物の存在は素敵だと身をもって経験した。そういうこと(動物愛護活動)を知らずに動物が好きというのと、知ったうえで好きというのは全然違う。この映画に携わったおかげで、より深く動物を愛せるようになった気がします」と感慨深げに述べた。

イベントは終始シリアスなトーンで進んだが、中川は「取材もワンちゃんたちと一緒にやっているのですが、スタッフの方も本当に犬しか見ない。きょうもお客さんが犬しか見ていないんじゃないかとジェラシーも……。僕たちも見てください(笑)」とこぼし、会場の笑いを誘っていた。
最後に林は「誰か、何かのために自分を犠牲にして信念を持って突き進んでいく人たちの姿は本当に素敵で格好いい。まだまだ日々苦しい思いがあると思うのですが、周りの自分にとって大切なものに目を向けると気持ちが軽くなるんじゃないかとこの映画を通して感じました。きょうがみなさんにとっていい1日になっていたら嬉しいです」と観客に向けてメッセージを送った。
「犬部!」は、7月22日に全国公開。
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