「新聞記者」スターサンズが菅首相の“素顔”に迫るドキュメンタリー「パンケーキを毒見する」7月30日公開
2021年5月21日 18:30
「新聞記者」「MOTHER マザー」「ヤクザと家族 The Family」といった意欲作を手掛けたスターサンズによるドキュメンタリー映画「パンケーキを毒見する」が、7月30日から公開されることが決定。あわせて、特報映像も披露された。
「新聞記者」「i 新聞記者ドキュメント」で官邸政治の闇、菅義偉首相(当時は官房長官)をウォッチしてきたスターサンズ。河村光庸氏が企画・製作・エグゼクティブプロデューサー、内山雄人が監督を務めた本作では、菅政権の正体に迫っていく。石破茂氏、江田憲司氏らの政治家、前川喜平氏などの元官僚、その他ジャーナリスト、各界の専門家が“菅義偉という人物”について、菅政権が何を目指し、日本がどこに向かうのか語り尽くしている。
官房長官時代の「令和おじさん」、東京新聞記者・望月衣塑子氏との会見でのバトルが有名な菅首相だが、これまで政治家としてどのようなことを行い、何を考えているのかという点はあまり知られていない。秋田のイチゴ農家出身。上京後は、段ボール工場で働き、国会議員の秘書から始まり、横浜市議会議員から衆議院議員となった。自民党では派閥に縛られず、さまざまな人物を担ぎ上げ、勝負師とも裏切り者と言われたこともあった。
「世襲議員ではない叩き上げ」の首相の誕生ということもあり、“令和の田中角栄”とも評されたことも。菅首相が就任してから、携帯料金値下げ、ハンコ廃止、デジタル庁の新設など一般受けする政策を行う一方で、学術会議の任命拒否や中小企業改革などを断行。首相就任早々に行われたのは、大手メディアの政治担当記者とのパンケーキ懇談会。「パンケーキを食べるかどうか?」にメディアの権力に対する姿勢が問われた。
映画では、菅首相のこれまでの国会答弁を徹底的に検証。ポーカーフェイスの裏に何が隠れているのか探っていく。本作は、いたずらに異議を唱えたり、スキャンダルを暴こうとする政治ドキュメンタリーではない。ブラックユーモア、風刺アニメを愉しみつつ、さまざまな角度から浮き彫りにされる菅政権、日本の“変なところ”を考えてもらうという、バラエティ要素を盛り込んだ政治ドキュメンタリー映画となっている。
「パンケーキを毒見する」は、7月30日から東京・新宿ピカデリーほか全国順次公開。
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