映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

【おすすめ配信作品コラム第19回】コロナ禍に韓国ドラマが描く、“世界の終わり”の物語の最先端

2021年5月14日 18:00

リンクをコピーしました。
「Sweet Home 俺と世界の絶望」
「Sweet Home 俺と世界の絶望」
Courtesy of Netflix

映画評論家・プロデューサーの江戸木純氏が、今や商業的にも批評的にも絶対に無視できない存在となった配信映像作品にスポットを当ててご紹介します!

*******************************************************************************

“世紀末”や”世界の終わり”は、映画やドラマのクリエイターにとって昔からもっとも魅力的なテーマのひとつだった。コロナ禍という想像を絶する現実を目の当たりにして、日々それがリアルに感じられる時代となった現在、“世紀末”や”世界の終わり”を扱う作品の数々は、見る側にとっても、より身近で興味深いものとなってきている。

コロナ禍が起こる少し前から、映画やドラマで”ゾンビ”をはじめ、“世界の終わり”を描くことが世界的なブームとなっていた。それは、予知能力というより、時代の変化に敏感な世界中のクリエイターたちが、悪夢のような未来の到来を肌で感じていた結果なのかもしれない。

「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生」
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生」

これまで現代社会を描くための、もっともわかりやすい“世紀末”の象徴として、頻繁に使われてきたキャラクターが“ゾンビ”だった。しかし、あまりにも数多くの作品が作られ、そのイメージは使い古され、ゾンビがまさにひとり歩きをはじめて“世界の終わり”を描く効果が希薄になり、もはやパロディ程度としてしか機能しなくなってしまった状況がある。そして、その生みの親ともいうべき教祖ジョージ・A・ロメロ監督の死という決定的出来事もあって、いまだに一部で製作は続いてはいるものの、“ゾンビ”というジャンル自体が、いまや時代遅れとなって静かな終焉を迎えつつある。

Netflixはその配信開始以来、”世界の終わり”を描く映画やドラマの宝庫だったが、コロナ禍以降、その傾向はさらに顕著になってきている。もちろん、いまでも“ゾンビ”ものはたくさん配信され続けているが、”世界の終わり”を描く作品の多くが、”ゾンビ”以外の世紀末を描き始めている。

「ラブ&モンスターズ」
「ラブ&モンスターズ」
Photo Credit: Jasin Boland

現在シーズン4が製作中のNetflixの看板的大人気シリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」も、そもそも非ゾンビ系世紀末SFといえるが、同シリーズの制作者ダン・コーエンとショーン・レヴィがプロデュースした映画「ラブ&モンスターズ」は、“ゾンビ”が出てこない”世界の終わり”を描いた最新作だ。

核戦争で人類の大半が死滅し、7年が経った近未来。わずかに生き残った人間たちは、放射能の影響で突然変異し、巨大モンスター化して人間を襲う動物たちの襲撃に怯え、隠れながら、幾つかのコロニーでひっそりと暮らしている。「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエン演じる主人公ジョエルは、ある日、7年前に消息不明となってしまったガールフレンドのエイミーが、130キロ離れた別のコロニーで生存していることを知り、モンスターたちが待ち構える危険地帯を抜け、エイミーのいるコロニーを目指す……という物語。

画像4Photo Credit: Jasin Boland

パラマウント映画が3000万ドル(約33億円)の製作費を投じた大作で、2020年の3月に全米で拡大公開される予定だったが、コロナ禍で約1年延期。最終的には21年の2月に限定劇場公開と同時に配信公開となり、日本を含む世界の多くの地域の権利をNetflixに売却、Netflixが4月14日に世界同時配信を開始した作品だ。予告編を見て、去年からかなり期待していたのだが……。

確かに、今年のアカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされたVFXの数々、特にモンスターの登場シーンは迫力があり、各種モンスターの造型も面白い。モンスター映画として見れば、それらの見せ場が充実しているので及第点かもしれない。だが、主人公の冒険と成長を描く、独白だらけの脚本があまりにも幼稚な上に、心情説明が過剰で回りくどく、基本的に作り手たちに“世界の終わり”を真面目に描く意図が微塵もないので、ただ設定としての核戦争後の世界という絵空事があるだけで、作品に緊張感が乏しく、残念ながら大人の鑑賞には堪えない作品となっていた。

画像5Photo Credit: Jasin Boland

ハリウッド系作品が描く“世界の終わり”には最近、世紀末的世界を遊園地のように描き、薄っぺらな絵空事のなかに登場人物を無邪気に遊ばせるような作品が少なくない。さらに人種差別やジェンダー問題を意識し過ぎ、そこに忖度して不必要に様々な人種をキャストに配したり、暴力を抑え過ぎたりで、リアリティも刺激もなく、社会風刺の乏しい、型にはまった薄味の娯楽作が増えている。

それに比べ、勢いに乗る韓国ドラマの描く”世界の終わり”は、常に新味を探り、まだまだ攻めている。それらは、すでに語られた同傾向の物語の数々を研究、消化吸収し、再構築した斬新かつエンタテインメントな未来の物語のなかに、現代社会や、社会がいま抱えている問題の数々をしっかりと巧みに描き込んでいて、見応えがある。

画像6Courtesy of Netflix

「太陽の末裔 Love Under The Sun」「トッケビ 君がくれた愛しい日々」などのヒットメイカー、イ・ウンボク監督の最新作で、韓国の人気ウェブ漫画(Webtoon)の作品を映像化した「Sweet Home 俺と世界の絶望」は、第1シーズン全10話で制作費2700万ドル(約30億円)をかけた、韓国ドラマとしては破格の超大作。

ある日、何かに感染した人々が突如醜いモンスターと化して、生きた人間を襲いはじめた世界。老朽化した高層アパート“グリーンホーム”に住む様々な世代の住人たちは、モンスターたちに囲まれ孤立無援となったその建物に立てこもり、サバイバルを繰り広げていく。

画像7Courtesy of Netflix

基本は“ゾンビ”ものの亜流といえるが、いわゆる蘇った死者は登場せず、原因不明の何かが、人間をモンスター化させているという設定。その理由はまだ明かされていないが、その部分が今後物語の重要なポイントになる気配を漂わせている。

画像8Courtesy of Netflix

これまで映画やテレビで描かれた“ゾンビ”による世紀末ドラマの数々を踏まえているだけでなく、「ミスト」「デビルマン」「進撃の巨人」などなど、様々な終末系作品をしっかりと研究して、まったく新しい“世界の終わり”を、知的かつ戦略的に語る物語。訳ありの過去を背負った複数のキャラクターが絡み合い、緊張感を保ちながら対立と協力を繰り広げる脚本の見事な構成、モンスターやクリチャーのVFXに肉体を駆使したアクションのパワフルな見せ場と、エモーショナルな人間ドラマをバランスよく見せる演出の切れ味、原作の平面的なビジュアルを奥行きと高級感のある映像に仕上げた技術力、Netflixドラマの人気作「恋するアプリ Love Alarm」のソン・ガンを中心に、若手からベテラン、トップスターから名脇役までがしっかり顔を揃え、身体を張った熱演を繰り広げる魅力的なキャスティングまで……、全10話、劇場用映画に引けを取らないクオリティを保ちながら、ほとんど緩むところがない。

画像9Courtesy of Netflix

映画の2時間程度の限られた時間では描ききれない様々な過去や背景、感情など、ドラマだから描ける細部の面白さは、スケールが大きく、登場人物が多い物語であればあるほどより際立つ。

「Sweet Home 俺と世界の絶望」は、数あるNetflixドラマのなかでも屈指の出来であると同時に、これは、世界の最先端をいく“世界の終わり”を描いたドラマといえるだろう。第2シーズンが待ち遠しい。

画像10Netflixオリジナルシリーズ「シーシュポス The Myth」独占配信中

もう一つ、”世界の終わり”を描いたNetflixの韓国ドラマの新作が、ドラマ「ドクター異邦人」「青い海の伝説」などのエース監督チン・ヒョクの最新作「シーシュポス The Myth」。

こちらは何と、朝鮮半島で核戦争が勃発し、壊滅状態に陥った韓国の未来から、核戦争を阻止するためにタイムトラベルでやってきたヒロインと、核戦争を阻止するためのキーパーソンにしてタイムマシンの開発者である天才エンジニアとのロマンスを軸に、トラベラーたちを逮捕、監禁する警察の秘密組織“取締局”、さらにシグマと呼ばれるすべての陰謀の黒幕たちがスリリングなチェイスを繰り広げ、死闘を演じるSFアクションだ。

画像11Netflixオリジナルシリーズ「シーシュポス The Myth」独占配信中

「悲劇的な過去を書き換え、よりよい未来を目指す」というタイムパラドックスをテーマにした物語は、数多くの映画、ドラマで描き続けられてきた韓国映像エンタテインメントの国民的モチーフ。このドラマでは、単なる個人的な過去の精算や悲劇の回避ではなく、個人の悲劇の複合体としての母国の過去を変えるために奮闘する主人公たちを描き、現段階における韓国式タイムパラドックスSFの集大成を目指している。

タイトルの“シーシュポス”とは、ギリシャ神話に登場する、終わりのない徒労を永遠に続けさせられる人物だが、ここではタイムトラベルを繰り返しながら過去を変えることが出来ずに同じ事を繰り返し続ける主人公たちの運命に重ね合わせ、その比喩として使われている。

画像12Netflixオリジナルシリーズ「シーシュポス The Myth」独占配信中

「Sweet Home 俺と世界の絶望」の完璧さには程遠いし、タイムトラベルに関する強引なご都合主義は突っ込みどころも満載だが、全16話、緊張感をほとんど緩めず、よくまとまった脚本を最新のVFXを駆使してしっかりと描いて楽しませる。ただ、主演コンビ、パク・シネチョ・スンウには、このフィジカルなアクション満載のドラマは少し荷が重すぎた感がなくもない。ふたりとも随所で危険なシーンも数多くこなし、頑張ってはいるものの、正直このふたりが運動神経抜群には見えず、どうしてもリアリティが希薄になるシーンが多々あった。

それでも、起こってしまった北朝鮮との核戦争をどう阻止するか?という大胆な作劇は十分に刺激的で、その物語のなかに、しっかりと現代の韓国やそこで暮らすことの様々な問題や不条理が描き込まれ、“世界の終わり”を描きながら、それを回避するための、見る価値のある物語になっている。

画像13Netflixオリジナルシリーズ「シーシュポス The Myth」独占配信中

どんなに突飛な物語のなかにも、基本的に“現在”を描く鏡としての役割を忘れない徹底した作劇姿勢は、韓国ドラマの面白さのベースとなっている。そして、韓国ドラマはすでに、映画では描き切れない、長時間ドラマならではの魅力と快楽を把握しきって、さらにどんどん質を向上させ、バラエティに富み、面白くなっている。

コロナ禍による配信サービスの歴史的好調によってそれはさらに加速し、韓国ドラマ界はますます活況を呈し、成長を遂げている。韓国ドラマは間違いなく、世界の映像エンタテインメントの最先端を走っているのである。

ディズニープラス
メイズ・ランナー
をディズニープラスで今すぐ見る

PR


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

十一人の賊軍の注目特集 注目特集

十一人の賊軍 NEW

【本音レビュー】嘘があふれる世界で、本作はただリアルを突きつける。偽物はいらない。本物を観ろ。

提供:東映

映画料金が500円になる“裏ワザ”の注目特集 注目特集

映画料金が500円になる“裏ワザ” NEW

【仰天】「2000円は高い」という、あなただけに伝授…期間限定の最強キャンペーンに急げ!

提供:KDDI

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声の注目特集 注目特集

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 NEW

【人生最高の映画は?】彼らは即答する、「グラディエーター」だと…最新作に「今年ベスト」究極の絶賛

提供:東和ピクチャーズ

ヴェノム ザ・ラストダンスの注目特集 注目特集

ヴェノム ザ・ラストダンス NEW

【最高の最終章だった】まさかの涙腺大決壊…すべての感情がバグり、ラストは涙で視界がぼやける

提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“サイコパス”、最愛の娘とライブへ行くの注目特集 注目特集

“サイコパス”、最愛の娘とライブへ行く

ライブ会場に300人の警察!! 「シックス・センス」監督が贈る予測不能の極上スリラー!

提供:ワーナー・ブラザース映画

予告編だけでめちゃくちゃ面白そうの注目特集 注目特集

予告編だけでめちゃくちゃ面白そう

見たことも聞いたこともない物語! 私たちの「コレ観たかった」全部入り“新傑作”誕生か!?

提供:ワーナー・ブラザース映画

八犬伝の注目特集 注目特集

八犬伝

【90%の観客が「想像超えた面白さ」と回答】「ゴジラ-1.0」監督も心酔した“前代未聞”の渾身作

提供:キノフィルムズ

追加料金ナシで映画館を極上にする方法、こっそり教えますの注目特集 注目特集

追加料金ナシで映画館を極上にする方法、こっそり教えます

【利用すると「こんなすごいの!?」と絶句】案件とか関係なしに、シンプルにめちゃ良いのでオススメ

提供:TOHOシネマズ

ジョーカー フォリ・ア・ドゥの注目特集 注目特集

ジョーカー フォリ・ア・ドゥ

【ネタバレ解説・考察】“賛否両論の衝撃作”を100倍味わう徹底攻略ガイド あのシーンの意味は?

提供:ワーナー・ブラザース映画

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

凶悪

凶悪 NEW

死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

世宗大王 星を追う者たち

世宗大王 星を追う者たち NEW

ハングルを作り出したことで知られる世宗大王と、彼に仕えた科学者チョン・ヨンシルの身分を超えた熱い絆を描いた韓国の歴史ロマン。「ベルリンファイル」のハン・ソッキュが世宗大王、「悪いやつら」のチェ・ミンシクがチャン・ヨンシルを演じ、2人にとっては「シュリ」以来20年ぶりの共演作となった。朝鮮王朝が明国の影響下にあった時代。第4代王・世宗は、奴婢の身分ながら科学者として才能にあふれたチャン・ヨンシルを武官に任命し、ヨンシルは、豊富な科学知識と高い技術力で水時計や天体観測機器を次々と発明し、庶民の生活に大いに貢献する。また、朝鮮の自立を成し遂げたい世宗は、朝鮮独自の文字であるハングルを作ろうと考えていた。2人は身分の差を超え、特別な絆を結んでいくが、朝鮮の独立を許さない明からの攻撃を恐れた臣下たちは、秘密裏に2人を引き離そうとする。監督は「四月の雪」「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」のホ・ジノ。

おすすめ情報

映画.com注目特集 11月1日更新

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る