「ある日本の絵かき少年」川尻将由監督の商業デビュー&初長編作が22年公開決定
2021年5月10日 17:00

短編「ある日本の絵かき少年」で第40回ぴあフィルムフェスティバル準グランプリ、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞などを受賞した川尻将由監督の商業デビュー作で初の長編作となる劇場アニメ「CHERRY AND VIRGIN」が、2022年に公開されることが決定した。
「CHERRY AND VIRGIN」は、女性に免疫がない商業エロ漫画家の32歳の本田遼と、趣味でBL漫画を描いている腐女子で、現実の男性に良い印象を持たない28歳の榎本亜美が繰り広げるラブストーリー。男女関係が苦手な2人が、あるできごとをきっかけに出会い、とまどいながらも他者と交わって生きることの“苦しさ”と“愛おしさ”を知っていく。
同作は「ある日本の絵描き少年」と同じく、実写映像素材をベースにしてアニメーションを制作する手法“ロトスコープ”によって制作され、実写や漫画の要素を取り入れた作品になるという。キャラクターデザインは、遼を漫画家の高柳カツヤ氏、亜美を漫画家の仲春リョウ氏が担当し、各キャラクターはそれぞれ異なる絵柄で作中に登場する。
キャストは、遼を「『16』と10年。遠く。」に主演する大門嵩、亜美を映画「スペシャルアクターズ」などに出演した清瀬やえこが演じ、ロトスコープ素材の撮影にも参加する。ロトスコープでの制作の裏側に迫り、各キャラクターの設定画なども見られるプロモーションビデオや、遼と亜美をそれぞれ異なる筆致で描いたイメージポスター、制作初期段階のイメージボードなども公開。目標金額を300万円に設定し、国内外での宣伝費用を調達するクラウドファンディングもスタートしている。映画は、22年春の完成を目指す。川尻監督からのコメントは以下の通り。
アメリカのコミックには、所謂“アメコミ”と呼ばれるヒーローものを主体にしたジャンルと、「ゴーストワールド」や「アメリカン・スプレンダー」など人間ドラマを主軸にした成人向けのジャンル、“オルタナティブ・コミック”と呼ばれる、主流とは逸脱した作家性の強い作品群が存在します(ガロ系といった方が話は早いかもしれません……)
この企画「CHERRY AND VIRGIN」もまた、決して日本のアニメの主流と呼べるものではありません。主人公たちは可能性を秘めたキラキラしている10代の男女ではなく、疲れたアラサーであり、遅れてきた青春をつかもうとする姿は痛々しく滑稽で、同情と批判のいりまじる少し居心地の悪いドラマが続く作品です。
しかし、その物語に内在する「男女の性差」「夢と現実」「自己実現と自己探求」といったテーマを語るための映像表現は、とても新鮮で豊かなものになっております。“キャラクター商売”でもなく “セルルック”のアニメでもなく、日本のアニメマナーから今最も逸脱した商業作品だと自負しています。ご興味ある方は、この日本で数少ない”オルタナティブ・アニメ”が完成するよう、 ぜひご助力お願い申し上げます。
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