日本の少年が紡いだ言葉で自閉症者の感情や思考を体感するドキュメンタリー「僕が跳びはねる理由」吹替版5月28日配信 河西健吾が参加
2021年5月7日 10:00

会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹氏が13歳の時に執筆、発表した書籍をもとに、英国でドキュメンタリー映画化された「僕が跳びはねる理由」。現在、日本語字幕版が公開中の本作の吹き替え版が、5月28日から映画.comの配信サービス、シネマ映画.comで期間限定で独占配信される。吹替版では、「鬼滅の刃」時透無一郎役などで知られる人気声優・河西健吾がナレーションを担当している。
東田氏の著書「自閉症の僕が跳びはねる理由」(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)は、今まで理解されにくかった自閉症者の内面の感情や思考、記憶を分かりやすい言葉で伝えた内容が大きな注目と感動を集め、34か国以上で出版。現在117万部を超える世界的ベストセラーとなった。同書を英訳したのは、「クラウド・アトラス」(12)の原作などで知られるイギリスのベストセラー作家デイビッド・ミッチェルとその妻ケイコ・ヨシダ。日本に滞在していた経験もある夫妻は自閉症の息子を育てている。

映画は、「自閉症と呼ばれる人々の世界が“普通”と言われる人たちと、どのように異なって映っているのか?」を、ジェリー・ロスウェル監督が世界各地の5人の自閉症の少年少女たちやその家族たちの証言を通して追い、明らかにしていく。自閉症者の内面がその行動にどのような影響を与えるかを、斬新な映像表現や音響効果を駆使し、彼らの生きる世界をあたかも疑似体験するかのようなドキュメンタリーとなっている。2020年・第36回サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドキュメンタリーコンペティション部門では観客賞を受賞。同年に開催されたバンクーバー国際映画祭では、長編インターナショナルドキュメンタリー部門観客賞とインパクト大賞を獲得。「五感を刺激され自閉症者の世界を体感できる」(Backseat Mafia)、「斬新で見事なカメラワーク」(Screen Mayhem)、「感情に突き刺さるような美しさ!」(Variety)、「驚異的な作品!」(The Hollywood Reporter)など、海外メディアからも注目を集めた。
原作翻訳を手掛けたミッチェル氏は「東田直樹の『自閉症の僕が跳びはねる理由』がそうであるように、この映画は私たちに 普通とは何か? という抽象的な疑問を改めて我々に問いかけている。自閉症と自閉症ではない人たちの世界を繋ぐ架け橋となる、優しい革命的な作品だ」と映画を評し、吹替版のナレーションで参加した河西は、「僕はナレーションという形での参加でしたが、東田直樹さんの言葉を見て、聞いてくださる方々にそのまま伝えようと思いました。そこに読んで感じた僕自身を乗せてしまうとそれは作品に込められた想いでは無くなってしまうと思いましたので」とコメントを寄せている。
「普通とは?」「個性とは何か」「会話やコミュニケーションの大切さ」「多様性の重視」などを美しい映像とともに、改めて考え、見つめなおすことのできる本作、吹替版は字幕を追うことが難しい年齢層の子供たちにも理解しやすく、自宅で家族で鑑賞できる貴重な機会となるだろう。
5月28日から6月24日まで、シネマ映画.com(https://cinema.eiga.com/)で期間限定デジタル独占配信。
(C)2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute
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