鈴鹿央士が主演! 小中和哉「星空のむこうの国」を35年ぶりにセルフリメイクで映画化
2021年5月3日 08:00

小中和哉監督が22歳で発表した「星空のむこうの国」が、35年の時を経て小中監督のセルフリメイクで映画化されることとなり、俳優の鈴鹿央士が主人公の昭雄を演じていることが明らかになった。
同作は、1984年に小林弘利による同名小説が刊行されているが、小中監督から映画化を前提として執筆を依頼されたことを当時明かしている。自主製作映画界では知られた存在だった小中監督の商業デビュー作だが、若手映像作家の助成を目的として池袋文芸坐が出資し公開に漕ぎ着けた。女優・有森也実にとっては事実上のスクリーンデビュー作だが、長らくビデオが絶版、2002年に限定発売されたDVDも絶版となっており、「幻の映画」として認知されていた。

令和版「星空のむこうの国」に主演する鈴鹿は、松岡茉優主演作「蜜蜂と遠雷」で銀幕デビューを果たし、現在はTBS日曜劇場「ドラゴン桜」に出演するなど若手注目株のひとり。昭雄役を演じ切ったが、「やっぱり難しかったです。でも、その分やりがいがありました。毎日、昭雄のことを考えていたあの日々はとても充実していました」と振り返る。さらに、「昭雄を演じていく中で、カメラに映るということを少し意識するようにしていました。自分の動きと感情などが、カメラの前でどう映るのかを考えて、そこを理解しなきゃいけないことが多くて、そこは小中監督とも話し合いながら撮影していました」と語る。
映画は、2カ月間ずっと同じ美少女の夢を見続けていた昭雄(鈴鹿)の目の前に、その美少女が突然現れるところからストーリーが動き出す。彼女の名前は理沙。ある約束を果たすため、もうひとつの世界線に生きる昭雄のことをずっと呼び続けていた。その純粋な思いが、星空の向こうの国から運命の人を呼び寄せた。今宵は33年に1度、シリウス流星群が地球に最接近する日。まっすぐに惹かれ合うふたりは、同じ星空を見て約束を果たすことが出来るのだろうか……。

小中監督は、「オリジナル版製作時は撮影用特機を仲間内で作ったり、自作のオプチカルプリンターで合成したりと大変でしたが、今はデジタル機材やCGが発達して楽になったし、表現の幅が広がりました」と述懐。そして「リメイク版もオリジナルとテーマは同じなので、演出的には『改善できるところは改め、そのままでいいところはそのままで』という方針で臨みました。どの場面も『もっといい手はないのか?』と自問自答しながら撮ったので、撮影中は過去の自分と向かい合っているような感覚でした」と明かしている。
映画は7月16日、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開。
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