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今泉力哉監督「街の上で」1年の延期を経て公開!その間に驚きの朝ドラ俳優続出

2021年4月9日 20:13

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満を持しての封切りに笑顔!
満を持しての封切りに笑顔!

今泉力哉監督が下北沢でのオールロケで撮影に挑んだオリジナル脚本作「街の上で」の初日舞台挨拶が4月9日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、若葉竜也穂志もえか古川琴音萩原みのり中田青渚、今泉監督が登壇した。

今泉監督が漫画家・大橋裕之を共同脚本に迎えた本作は、下北沢の古着屋で働く荒川青のもとに訪れる“自主映画への出演依頼”という非日常的な出来事から始まる数日間を描く群像劇。もともと昨年5月1日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となり、約1年の時を経て封切りとなった。

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満員の観客を前にした若葉は、「今日はこのような状態ですが、初日に映画を観に来てくれてありがとうございます」と晴れやかな表情。今泉監督も「1年、公開が延びたり、いろいろあった中で、満席のお客さまにお披露目できて感慨深いです。そしてもうひとつ感慨深いのは、こちらの映画館ができたのが2004年なんですが、その時に3年間バイトをしていて。その映画館でお披露目できたのも感慨深いです」と感激した様子を見せた。

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この1年間の公開延期は、思わぬ副産物を生み出したようだ。若葉も「1年延期をしたことで、女優さんが皆さん活躍されていて。この映画を知らない人も知る機会も増えたので、1年間延期して良かったなと。そして僕も朝ドラに出ることになりました」と語ると、会場からは笑いとともに拍手が。本作の劇中では、朝ドラに絡んだ“あるシーン”が登場するということもあり、「あの時は(朝ドラのことを)知らなかった状態で撮影していましたから。本当によかったと思います」と笑う。今泉監督も「その間、古川さんも朝ドラに出ているし、(特別出演の)成田凌さんもまた朝ドラに出ていますからね」としみじみ付け加えた。

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2019年10月開催の「第11回下北沢映画祭」で初披露された同作は、劇場公開が決定する前にも一部劇場で特別上映が行われ、いずれも即日完売の人気を誇った。その中での公開延期ということで、登壇者たちの周囲からも公開を待ち望む声が高かったという。古川も「いろんな方から『街の上で』を楽しみにしているよと言っていただいたので。うれしい気持ちとお待たせしましたという気持ちがあります。わたしは1年前に完成品を観たんですが、今ご覧になっているお客さまは、その時とは違う景色を重ねながら観ているんだろうなと。改めて来てくださってうれしいなと思います」と語った。

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そして萩原が「どの撮影現場に言っても『街の上で』を観てくださった方が多くて。不思議なくらいに感想が届いて、めちゃくちゃ褒められるんです。だから(公開により)ここから広がっていくと思うとうれしいです」と続けると、中田も「改めて映画を観て、日常が恋しくなるというか。ホッコリすると同時に、あの時期が戻ってほしいなという映画だったので。やっと公開してうれしいなという気持ちと、この映画を観てくださった方の日常も早く戻ってほしいなと思います」と付け加えた。

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そんな中、最後のメッセージを求められた今泉監督は「この映画を観てもらい、映画に出てくる若い方たちを気に入ってもらって。次の仕事が決まってくれたらいいなと思っていました。それくらい自信がある作品だったから、1年間公開が延期することを不安視していました。でもそれどころか、この1年間でそれぞれが活躍してくれて。この映画にたくさんのお客さんを連れてきてくれた状況を喜んでいます。またご一緒したいと思っていますし、また面白い映画を届けたいと思います」と観客に呼びかけた。

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