アニメ版「キン・ザ・ザ」 クー!から始まる楽しい予告編
2021年3月31日 12:00
カルトSF映画の傑作として世界中で多くのファンを生んだ「不思議惑星キン・ザ・ザ」を、ゲオルギー・ダネリヤ監督自らアニメ化した「クー!キン・ザ・ザ」の予告編が公開された。「クー」から始まり、釣鐘形宇宙船が3Dグラフィックスを交えて独特の浮遊感で登場、実写版の音楽も担当したギア・カンチェリのサウンドトラックが鳴り響く実写版以上にシュールな映像だ。
実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、「クー!キン・ザ・ザ」は、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺した。実写版では俳優が演じていた異星人を本作では、ロシア・アニメの伝統を継承したようなアニメならではのキッチュなキャラクターに置き換え、ダネリヤ監督が思い描いたSFの世界観により近づいた格好だ。また、従来の2Dセルアニメと、手書き画像を模した3Dグラフィックスを交えて描き、伝統と現代性の両方を併せ持った味わいを楽しめる。実写版にはない、小さなブリキのロボットがメインキャラで登場し、「スター・ウォーズ」を彷彿とさせる珍道中を繰り広げる。
著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪に覆われたモスクワの大通りでパジャマ姿の裸足の宇宙人と遭遇する。そして思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。そこは見渡す限りの砂漠に覆われ、身に着けるズボンの色によって階級が分かれた場所だった。ほとんど「クー!」(名詞・形容詞・副詞・感嘆詞など)しか言葉が存在しない異星人たちを相手に地球に帰ろうと2人は奮闘を始めるのだった。
ダネリヤ監督の命日4月4日にヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺で追悼先行上映されるほか、5月14日から全国で順次公開。実写版「不思議惑星キン・ザ・ザ」も同時リバイバル公開される。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー