名優フランシス・マクドーマンド、労働して役作り 「ノマドランド」一般人に溶け込んだ本編映像
2021年3月24日 10:00

オスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演する「ノマドランド」の本編映像が、公式YouTube(https://youtu.be/u0E7hmyUbUs)で披露された。現代の“ノマド(放浪の民)”を演じたフランシス・マクドーマンドが、一般人が演じるノマドたちの中に溶け込む姿をとらえている。
本作は、ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド:漂流する高齢労働者たち」(春秋社刊)を原作としたロードムービー。数多くの名作を世に送り出してきた「サーチライト・ピクチャーズ」が、「スリー・ビルボード」のマクドーマンドを再び主演に据え、企業の経済破綻で住処を失い、車上生活者=現代の“ノマド(放浪の民)”として生きることを選択したファーン(マクドーマンド)の姿を描き出す。第93回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、撮影賞の6部門にノミネートされた。
披露されたのは、ノマドたちがコミュニケーションを交わすイベントに、ファーンが参加するシーン。最初は不安な表情を浮かべているファーンだが、イベントで出会った新たな友人たちと交流していくなかで、次第に笑顔を見せていく。

本シーンに登場するノマドは、マクドーマンドと、デイヴを演じたデビッド・ストラザーン以外、プロの俳優ではなく一般人のノマドたちが演じている。マクドーマンドは、ファーンの生き様をリアルに体現するための役作りの一つとして、自らノマドの労働に身を投じたそう。「アマゾン社の発送センターで、アカカブの収穫工場で、観光客向けのカフェで、国立公園のキャンプ指導員として、ファーンである私も、実際に働く人たちに混じりながら働きました。ほとんどの場合、一介の従業員としか思われていませんでした」と話す通り、様々なエリアで労働に励んだ。
海外の批評家からは「マクドーマンドの顔はまるで“動く国立公園”のようだ」という声もあり、「ファーゴ」「スリー・ビルボード」に続く3度目のアカデミー賞主演女優賞獲得に期待が高まっている。
「ノマドランド」は、3月26日から全国公開。

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