第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネート! 金像奨最多8冠「少年の君」7月16日公開
2021年3月23日 20:00

第93回アカデミー賞国際長編映画賞に香港代表としてノミネートされた映画「Better Days(英題)」が、「少年の君」の邦題で7月16日から公開されることが決定。あわせて、場面写真1点と、本国版ポスターアートワークもお披露目された。
本作は、壮絶ないじめ、苛烈な受験戦争、ストリートチルドレンなど過酷な社会問題を描きながら、主人公2人が魅せるピュアな魂の交錯が激しく胸を打つ作品。本国では“諸般の事情”によってほとんど宣伝が行われないまま公開されたが、250億円近い興行収入を叩き出す大ヒットに。青春映画ジャンルとしてみれば、歴代1位の記録を樹立してみせた。香港アカデミー賞ともいわれる香港電影金像奨では、作品賞、監督賞、主演女優賞を含む8冠を達成。これまでに57の映画賞(3月19日時点:IMDb調べ)を獲得している。

進学校に通う高校3年生のチェン・ニェンは、大学進学のための全国統一入学試験を控え殺伐とする校内で、ひたすら参考書に向かい、息を潜めて卒業までの日々をやり過ごしていた。そんな日々のなか、同級生の女子がクラスメイトのいじめを苦に、校舎から飛び降り、自らの命を絶ってしまう。少女の死体に無遠慮に向けられる生徒たちのスマホのレンズ、その異様な光景に耐えきれなくなったチェン・ニェンは、遺体にそっと自分の上着をかけてやった。
しかし、そのことがきっかけで、激しいいじめの矛先はチェン・ニェンへと向かうように。彼女の学費のためと犯罪スレスレの商売に手を出している母親以外に身寄りはなく、頼る者もない。同級生たちの悪意が日増しに激しくなるなか、下校途中の彼女は集団暴行を受けている少年・シャオベイを目撃。とっさの判断で彼を窮地から救う。辛く孤独な日々を送る優等生の少女、ストリートに生きるしかなかった不良少年――2人の孤独な魂は、いつしか互いにひかれ合っていく。
本作の監督を務めたのは、「インファナル・アフェア」シリーズへの出演で知られる俳優、監督のエリック・ツァンの息子であり、デビュー作から高い評価を獲得してきた俊英デレク・ツァン。中国では“13億人の妹”の愛称で親しまれる人気女優チョウ・ドンユイと、国民的アイドルにして本作で演技派俳優としての地位を確立したイー・ヤンチェンシーを主演に迎え、スリリングかつ繊細な美しき傑作を作り上げてみせた。
「少年の君」は、7月16日から東京・新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほかで全国公開。
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