「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」映画化、主演は松本幸四郎&豊川悦司
2021年3月12日 16:28

往年の人気時代劇「鬼平犯科帳」と「仕掛人・藤枝梅安」が映画化されることになり、それぞれに主演する松本幸四郎(10代目)と豊川悦司が3月12日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われた製作発表でお披露目された。共にこれまで何度も映画化、ドラマ化されてきた池波正太郎さんの代表作。池波さんの生誕100年に当たる2023年に向けて製作、公開される。
幸四郎にとって「鬼平犯科帳」の主人公・長谷川平蔵は、祖父の松本白鸚が初代、叔父の中村吉右衛門が4代目を演じたゆかりの作品。自身も吉右衛門主演作に2回出演したことがあり、オファーを受けた際には「喜び以上に驚きがあって、鳥肌の立つ思いだった。やりたいとしか思わない、根拠のない自信が即答させた」と振り返った。
吉右衛門に報告した時に送られた言葉は「また次の機会に」と濁したが、「うなずかれていたので、それが全てではないかと思う」と納得の表情。その上で、「ただひたすら幸せで、すこぶる興奮しています。5代目として、先代を通り過ぎながら進化した鬼平を目指したい」と意気込んだ。
杉田成道監督がメガホンをとり、23年5~6月に映画、11~12月に連続シリーズを撮影し、24年5月の映画公開と同時に連続シリーズの配信をスタートさせる予定。撮影は松竹京都撮影所が中心となり、「京都の松竹は30年以上お世話になった場所。大きなお土産を持って恩返ししたい」と力強く語った。
一方、「仕掛人・藤枝梅安」の医師であり殺し屋でもある梅安は緒形拳さん、萬屋錦之介さん、渡辺謙らそうそうたる俳優たちが名を連ねる人気キャラクター。豊川は、緒形さんの「必殺仕掛人」を見ていたそうで、「怖いけれど格好いい、あこがれのヒーローだった。まさか自分がやるとはと迷う部分もあったが、チャレンジしがいのある作品。やるしかないと腹をくくった」と決意をにじませた。
既に準備稿ができており、「人間誰しもいくつもの顔を持っている。梅安は善と悪、人を助けることと殺(あや)めることの両極端の行為に説得力がある。その表裏一体の魅力に近づければ、池波さんの考えていた梅安に近づけるのではないか」と構想を披露。さらに、「時代劇はこれから黄金期が来る。映画、演劇が未来から、過去の人がどういう生き方をしていたかを学ぼうとしている気がするので、シンプルで人情あふれる世界は需要が出てくる」と持論も展開した。
こちらは河毛俊作監督の演出で、22年1~3月に映画2作を同時撮影。23年2、5月にそれぞれ公開予定で、「京都での撮影自体にワクワクしている。2020年代の子どもたちが見ても、怖いけれど格好いいヒーロー像をつくりたい」と自信のほどをうかがわせた。
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