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ケイト・ウィンスレットが演じた、実在の古生物学者メアリー・アニングとは? 「アンモナイトの目覚め」監督が語る

2021年3月4日 10:00

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実在の古生物学者メアリー・アニングの人生から着想を得た物語
実在の古生物学者メアリー・アニングの人生から着想を得た物語
(C)The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019

ケイト・ウィンスレットシアーシャ・ローナンの初共演作「アンモナイトの目覚め」でメガホンをとったフランシス・リー監督が、ウィンスレットが演じた実在の古生物学者メアリー・アニングとの出会いと、彼女の人生から着想を得た物語づくりについて語った。

長編デビュー作「ゴッズ・オウン・カントリー」が高く評価されたリー監督が、世に忘れられた古生物学者メアリーと、裕福な化石収集家の妻シャーロット(ローナン)を軸に、孤独を抱えた女性同士の愛を描く。第73回カンヌ国際映画祭をはじめ、アメリカの第47回テルライド映画祭、カナダの第45回トロント国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出された。

画像2(C)The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019

メアリーは、19世紀に実在した古生物学の先駆者。化石採集が趣味だった父親の影響を受け、わずか12歳でイクチオサウルス(魚竜)の全身化石を発掘するという世界初の偉業を成し遂げた。彼女の地元であるイングランドのライム・レジスでは有名だが、世界的には知る人ぞ知る人物。リー監督は、化石や鉱物が好きな当時の彼氏への誕生日プレゼントを探している時にメアリーの名前を知り、「一体どんな女性なのだろう」と興味本位で調べてみたという。

「僕は階級やジェンダーに強迫観念を抱いているから、メアリーの生き様はまさしく心に響いた! 19世紀に、気候の厳しいドーセット海岸で働いた労働階級の女性。ほぼ教育など受けていないのに、父親の死をきっかけに11歳の若さで一家の大黒柱となり、男性優位の階級社会のなかで独学で古生物学を学んだ女性。同世代を代表する古生物学者として業界をけん引したにも関わらず、ほぼ無名に近い。どれだけ資料を読みあさっても、同時代の人が彼女について書いた本は皆無に等しかったから、独自の解釈でメアリーという女性を描こうと思い立った」

画像3(C)The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019

「自伝を作りたかったわけじゃない」というリー監督は、「メアリーを尊重しつつ、想像に基づいて彼女を探求したかった。女であれ男であれ、メアリーが誰かと関係を持ったという証拠は一つも残っていないけれど、彼女に相応しい関係を描きたいと思ったんだ」と物語の着想を明かす。また元彼が見せてくれた19世紀の女性同士の文通について書かれた文献も、創作のヒントになった。「それは情熱的で、強烈で、かけがえのない関係が描かれた素晴らしい手紙だった。それを見てメアリーが他の女性と関係を持っていてもおかしくないと感じたんだよ」と語る通り、女性同士の恋を軸に、メアリーの人生を描くことを決意した。

画像4(C)The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019

女性は男性に従属する立場にあった19世紀当時、メアリーが発掘した化石は大英博物館に買い取られたが、展示の際に発掘者の名前は、全て別人の男性の名前に置き換えられた。リー監督は、社会的地位と性別のために歴史からかき消されたメアリーの立場を考慮し、物語を作り上げた。

「だからこそ男性との関係を描く気になれなかった。彼女にふさわしい、敬意のある、平等な関係を与えたかったんだ。メアリーが同性と恋愛関係を持っていたかもしれないと示唆するのは、自然な流れのように感じられたんだ。そのうえで社会的にも地理的にも孤立し完全に心を閉ざしてきた女性が、人を愛し、愛されるために心を開き、無防備になることがどれだけ大変だったかを描きたかった」

アンモナイトの目覚め」は、4月9日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。

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