「地球上で最も危険」と言われるミャンマーの伝統格闘技に挑む日本人に迫るドキュメンタリー公開
2021年2月2日 18:00

拳にバンテージのみを巻き、通常格闘技の禁じ手がほとんど許されることから「地球上で最も危険な格闘技」と言われるミャンマーの伝統格闘技、ラウェイに挑む日本人を映したドキュメンタリー「迷子になった拳」が、3月26日から公開される。
過酷なルールの一方で、最後まで立っていれば“二人の勇者”として讃えられる神聖な格闘技でもあるラウェイに挑戦する日本人たちを通し、「熊笹の遺言」(2004)の今田哲史監督が「人はなぜ闘うのか?」という問いに挑む。
2016年から、ラウェイに挑戦する選手や大会関係者を追う。そこにいたのは体操選手の夢敗れた金子大輝、一度格闘技から離れるも夢を捨てきれず出戻りの渡慶次幸平ら、 いわゆる“格闘技エリート”の姿はなく“迷子”の人々だった。高いミャンマーラウェイの壁に挑む男たちの姿を映すヒューマンドキュメンタリー。
今田監督は、「僕が試合会場で必ず撮っていたのは、選手達がバンデージを巻く姿でした。選手は黙って拳を差し出し、セコンドはその拳を守る為に黙々とバンデージを巻いていく。対面しながら静かに行われるその行為は、とても神聖で尊く見えました。リングに上がるのは一人ですが、バンデージを巻くのもほどくのも一人ではできない作業です。選手達が一人で闘っている(生きている)のではないことの象徴に見えました。人はなぜ闘うのか? 『迷子になった拳』には選手達、運営関係者、そして彼らの傍らで確かな存在感を放つ“周りの人達”が登場します。力強く懸命に生きるそれぞれの魂の有り様は、揺らぎ、戸惑いながらも未来に踏み出そうとする姿として映し出されています。その姿は格闘技の枠を超え、もがきながらも未来に進もうとする現代人の、生きる為のヒントになるのではと思っております」とコメントを寄せている。
3月26日からホワイトシネクイントほか全国で順次公開。
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