全米映画批評家協会賞「ノマドランド」が最多4冠
2021年1月13日 11:00

全米批評家協会(National Society of Film Critics)の所属会員の投票によって選出される第55回全米批評家協会賞が発表され、クロエ・ジャオ監督の「ノマドランド」が作品賞、監督賞、主演女優賞、撮影賞の最多4冠に輝いた。
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション書籍「ノマド:漂流する高齢労働者たち」をもとにした同作は、「スリー・ビルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演したロードムービー。不況により長年住み慣れたネバダ州の住処を失い、最愛の夫も亡くしたファーン(マクドーマンド)が、キャンピングカーにすべての思い出を詰め込み車上生活者=現代の“ノマド(遊牧民)”として生きる姿を、行く先々で出会うノマドたちとの交流、大自然の映像美とともに描いた。これまで第77回ベネチア国際映画祭の金獅子賞、第45回トロント国際映画祭の観客賞、第41回ボストン映画批評家協会賞の作品賞を受賞している。
主演男優賞を受賞したのは、仲間の遺骨とジャングルに隠した金塊を探すためベトナムを再訪した黒人退役軍人たちを描くスパイク・リー監督作「ザ・ファイブ・ブラッズ」のデルロイ・リンドー。助演男優賞は、聴覚を失ったドラマーの青年の葛藤を描く「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」のポール・レイシー。助演女優賞は、サシャ・バロン・コーエン主演の社会風刺コメディ第2弾「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」で娘役を演じたマリア・バカローバが受賞した。
第55回全米批評家協会賞の主な受賞結果は以下の通り。
主演男優賞 デルロイ・リンドー「ザ・ファイブ・ブラッズ」
主演女優賞 フランシス・マクドーマンド「ノマドランド」
助演男優賞 ポール・レイシー「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」
助演女優賞 マリア・バカローバ「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」
監督賞 クロエ・ジャオ「ノマドランド」
脚本賞 エリザ・ヒットマン「Never Rarely Sometimes Always(原題)」
撮影賞 ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ「ノマドランド」
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