悪魔崇拝主義を標榜したブラック・メタルバンド「メイヘム」の狂乱を描く「ロード・オブ・カオス」3月26日公開
2020年12月25日 21:00

悪魔崇拝主義を標榜し社会問題にまで発展、初期ブラック・メタル・シーンの中核的な存在となったバンド「メイヘム」の狂乱の青春を描いた映画「ロード・オブ・カオス」が2021年3月26日公開される。監督はブラック・メタルバンド 「バソリー」の元ドラマーであり、ローリング・ストーンズ、マドンナ、ポール・マッカートニー、メタリカなどのMVも手掛けるジョナス・アカーランド。
過激なライヴパフォーマンスとコープスペイント(死化粧)で世界のメタル・シーンを席巻し、教会連続放火、暴動、果ては複数の殺人事件まで引き起こしたノルウェー・オスロのバンド「メイヘム」。1987年、19歳のギタリスト、ユーロニモスはボーカルのデッドたちとともに「真のブラック・メタル」を追求するバンド活動に熱中していた。デッドは、ライブ中に自身の身体を切り刻み、観客にその血をかけた上、豚の頭を投げるなどの行為を繰り返し、その過激さもあってメイヘムは熱狂的にブラック・メタル・シーンに受け入れられる。
しかしある日、デッドはショットガンを用いて自殺。発見者のユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮り、頭蓋骨の欠片を友人らに送付し、喧伝することでカリスマ化。レコードショップ「ヘルヴェテ(地獄)」を根城に、“誰が一番邪悪か”を競うインナーサークルを作り、王として君臨するようになる。しかし、メンバーのヴァーグが起こした教会放火を契機に、主導権争いは熾烈化。歯止めが効かなくなった果て、彼らですら想像しえなかった狂乱が待ち受けていた。
2021年3月26日からシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかで公開。
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